念のためお母様のお口も見せて頂くと、写真のように歯周病が進行していました(写真5)。
  当然のように歯垢の顕微鏡観察では激しく動き回る多量のスピロヘータ(螺旋菌)が観察されました(写真6)。

 
写真5 進行した歯周病の母親の口腔内
 
写真6 激しく動く多数のスピロヘータ
   (母親の歯垢中の細菌)

  このケースのようにお子さんは親密に接触するお母様の歯周病原菌に接触感染していることが考えられます。
  子供のお口の健康を考える場合、家族単位で歯周病の治療や予防に取り組む必要がありそうです。
  また、性的な接触でも歯周病原菌は感染することが考えられます。
  ご夫婦や恋人同士でも進行した歯周病がある場合、相手に対して注意する必要があり、治療についてもこのことを十分配慮しながら長期的に経過観察していくことが大切です.


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