チューブ閉塞の予防のポイント．（チューブ型の場合）
１）確実なフラッシュ
２）酢水の注入停滞
３）クリーニングブラシの使用
だと思います．
　では、酢水の注入停滞の実際を紹介します．具体的には、１）酢と水を1：10の比率（10倍の酢水）でコップの中で混ぜ合わせる．
２）流動食やお湯の注入が終了したら薬を注入する時のシリンジ（先端の大きな注射器）で作っておいた酢水を5cc取り分ける．３）薬を注入するように5ccの酢水を胃瘻チューブに注入する．４）この時、酢水が体内まで入る必要はなく、チューブ内が酢水で満たされればそれでＯＫ．シリンジは外して全ての蓋を閉めておく．５）次の注入の時はそのまま普通に注入を開始して構いません．酢水は胃の中に入りますが全然問題ありません．この方法は山口若宮病院や大滝病院などから全国へ発信された方法ですが、簡単で費用もかからず、効果はばっちり、という大変優れものです．お酢は普通の家庭で調理用に使用しているものでＯＫです．チューブ型胃瘻を使用している皆様はぜひ全員の方に実行していただきたいくらいです．詳しくは株式会社メディコンからわかりやすいパンフレットがでています．興味がある方はこのHPからリンクしているはずですので問い合わせてみてはいかがでしょうか．
　ちなみに、ボタン型胃瘻の方のチューブは取り外せますので、取り外してしっかり洗って下さい．熱湯で洗うと汚れ落ちが良いようです．とどめはミルトン液に浸してそのまま乾燥させておけばきれいに使えます．