質問 不良肉芽の処理について From 特養嘱託医 (No.1755) |
特養の嘱託医をしております。PEGの入所者が徐々に増加しています。ベッドサイドで交換できるように、バルーンタイプにしてからの帰園を医療機関にお願いしています。最近、ある患者さんの不良肉芽に、ちょっと困っています。硝酸銀処理がよいとのことですが、濃度など具体的な方法(実際に行なっているもの)について教えていただきたいと、投稿しました。実際に行なわれている方、貴方の方法を教えて下さい。お願いします。 |
Re : 不良肉芽の処理について From 平成の一休さん |
”特養嘱託医さまへ”2006年明けましておめでとうございます。 お尋ねの「不良肉芽の対処方法」についてですが・・。 お近くの薬局にて「硝酸銀液:濃度約40%」に薄めたものを処方してもらって下さい。近くになければ近隣町の取り扱い薬局に問合せ頂ければ処方して頂けます。 お大事になさって下さい。 合掌三拝 「追記」・・処置について・・。 まず、不良肉芽の周囲を蒸しタオル等できれいに拭き取ります。 次に、硝酸銀液約40%に薄めた容器の中に「医療用綿棒」を入れて綿棒に硝酸銀液を軽く浸し、肉芽の患部にピンポイントで焼いて下さい。患者さんによっては痛いとか熱いとか言う方もいますので一滴一滴焼きながら患者さんの様子を伺いながら1回目は1~3位の範囲で焼いて頂ければいいと念います。終わったらガーゼ等を患部の上に軽くカバーし清潔を保って下さい。 2回目以降は不良肉芽の状態によって何回かに分けて硝酸銀液で焼く判断をして頂ければ解決すると念います。 他にも対処方法があるかと念いますので諸先生方ご教示もあるかと念いますので、先生方のご指導もご参考にして頂ければ幸いです。 合掌三拝 |
質問 不良肉芽の処理について From 特養嘱託医 |
更にお尋ねします。硝酸銀液で処理したあとに、生食で中和する必要があると聞きましたが、『平成の一休さん』はどうされていますか? 教えて下さい。 |
Re : 不良肉芽の処理について From カネコ@北海道 |
不良肉芽の処置法はいろいろあります。 おっしゃるようなラピス焼灼→生食洗い流し(中和ではなく洗浄です)の他、strong typeのステロイド(リンデロン、エクラーなど)塗布、電気メス焼灼など様々な手があります。 特養でしたらラピスをわざわざ買うよりステロイドをまず試してみてダメな場合にラピスを使ってみたらいかがでしょうか?。 |
Re : 不良肉芽の処理について From 平成の一休さん |
”特養嘱託医さまへ”おはようございます。 お尋ねの件ですが・。 マニュアル的には生食で中和するようになっている所もあるようですし、それが自然かも知れません。 但し、私の場合は今現在ある部分を2週間に1回「硝酸銀液」で焼いておりますが「生食で中和」の必要性がないと主治医と私の判断で生食での中和はしておりません。そのことで特段の問題は一切発生しておりませんし、むしろ急速に改善に向かっております。従いまして生食を使用するか否かは患者さんの不良肉芽の程度の差によってもジャッジが分かれると念います。 又直接、患者さんの不良肉芽の発生から現在に至るまでの経緯を把握している訳ではありませんのでこれ以上のコメントを控えたいと念います。 諸先生方の更なるご教示を頂ければ幸いです。 合掌三拝 ”カネコ先生”ありがとうございます。 直接、先生からのコメントで安心されると念います。 「中和の件」=「訂正」・・これはカネコ先生のおっしゃるように正確には「洗い流す」意です。 合掌三拝 |
Re : 不良肉芽の処理について From 陸の孤島の遭難者 |
硝酸銀液に関して、薬剤師さんが答えられるとよりいいと思いますが、硝酸銀は解けにくく、また遮光しなければならないし、保存期間の問題も出てきます。なかなか、嘱託医としては難しい問題ですね。私も嘱託医をしており、また、往診で数人のPEG管理を行っております。私は硝酸銀棒を使っておりますが、これは非常に有用なものですが、現在は市販されていません。昔は、ベビーの臍処置や子宮経管ポリープの焼灼に使われていましたので、古くからある産科の先生にお尋ねになると、少し譲っていただけるかもしれません。ほんの少しで、おそらく何年も使えるでしょう。 最後に、硝酸銀は、生理食塩水と反応して塩化銀となり腐蝕作用がなくなり、それを洗浄するのが一般的です。やはり、生理食塩水で腐蝕作用を停止することは必要と考えられます。(一般的に中和とは、酸とアルカリが混ざり合い各々の特性を失うことですので、これは正確には中和とは言えませんが、皆さん中和と呼んでますよね) |
途中、書き込みが消えてしまうトラブルがありました。 申し訳ありません。 |
Re : 不良肉芽の処理について From カネコ@北海道 |
>PDN管理者様 何で消えたかな~、と思っていたらそういう事情でしたか。 覚えている範囲で再書き込みします。 まりこ先生がやはり肉芽にステロイド軟膏が効果があると言う書き込みをされていました。 で、肉芽にステロイドが効く理由について 私が、 「ステロイドの血管収縮作用によるものであろう」という書き込みをしております。ちなみに、胃瘻以外でも過剰肉芽を見ることはよく見ますが、ステロイドは著効します。 |