No.318 術後の瘻孔感染の防止に関して From 藤田昌明 |
14日にHEQ研究会に参加しまして非常に有意義な報告、講義を聞き今後の診療にさっそく役立てようと思っているところです。さて当院では、年間20人程度のPEGをおこなっているわけですが、瘻孔感染を起こす割合がいろいろ工夫をしてもまだまだ減少してこない現状があります。さて質問ですが。 |
Re: 術後の瘻孔感染の防止に関して From みっくん |
当方で行っている方法もお伝えしますが、エビデンスはありません.経験的な試行錯誤の途中です.もっとよい方法があれば今後もトライしてみるつもりです. 1.術後の消毒について 1週間は毎日イソジン消毒、1週以後は生食洗浄を中心にしています.2週以降は通常のお湯で清拭です. 2.口腔内のイソジン消毒 毎日の口腔清拭は胃瘻造設に関係なく行います. 当日は術中に口腔内を通る胃瘻先端部にイソジンを塗ります.(通過前と口腔通過時と腹壁から引き抜き時の3ケ所でイソジンを用いています.) 3.皮膚切開 以前はI字で行っていましたが、最近T字に変えました.特に不都合があったわけではありません. 研修医が行う場合などはI字が小さくて途中で切り足したりすることがあったのですが、T字にしたらなくなりました.また、瘻孔が大きすぎることもなく、きれいに感じています.でも、「何が何でもT字でないとだめ」とういほどの強いポリシーはもってません. |
Re: 術後の瘻孔感染の防止に関して From moemoe |
● 消毒 瘻孔が完成するまでの時間は胃瘻の素材がシリコンである場合,約3週間と言われています.ちなみに通常の皮膚や消化管の縫合は,感染がない場合には,術後2日目程度とされています.したがいまして,2日以降の消毒の価値はないとされています.また,3日以降はシャワーもOKとなります.では,瘻孔の消毒は? 私の考え方では,創と同じでよいのではと考えています.ですから,厳格な意味での消毒は2~3日程度に1回となります.
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Re: 術後の瘻孔感染の防止に関して From 太郎 |
藤田先生こんばんは またまた太朗です. HEQ研究会はとても有意義で,ボクは特別講演の統計学の話が非常に興味深く役に立ちました.その統計の話でもありましたが,御質問の3点については完璧な結論は出ていないように思います.そのため役に立たないと思いますが,ボクの今やっている方法だけお伝えします. 1.術後の消毒について 感染がない場合でも2週間行っています.教科書的には1週間と書かれている事が多いかも.ただ創部の消毒という行為自体が創部をよく観察するという事にもなり,今後当面2週間としていこうと思います.消毒に関しては不勉強の自分は今のところイソジンを使用しています.消毒時は体外固定板を緩め,イソジン液がチューブの貫通部分に行き渡るように,チューブを抜き差ししながら消毒をします.ボクは全例経皮胃壁固定を行っていますので,胃壁固定を行っていないときはマネしない方が良いのかも・・・. 2.口腔内のイソジン清拭 結局,チューブが口腔内を通過するときが重要であると考え,術直前に1回のみ行っています.勿論1回より2回,2回より1週間の方が良いと思いますが,アレって結構患者さんはつらそうなんで,ボクが患者さんだったら1回で勘弁して欲しいところです.皆さん如何でしょうか? 3.皮膚切開はT時切開で 今のところはI字切開で行っています.Tの方が良いかもしれませんが,不足を感じていない時って,なかなか自分の方法は変えられないんですよね. なんかボクだけしゃしゃり出てすみません. |