質問 気管切開。人工呼吸使用中 81歳 立位になれる人。 From りんご(No.1550) |
はじめまして,上記条件の慢性肺気腫の患者さんの担当です。 ご家族が胃瘻造設希望。主治医は妻に『痛いですよ・あれは寝たきりの人がするもので,立ってリハビリしている人がするのは聞いた事がありません。家で介護するんなら分かるけど』 とデメリットのみ言われ否定。 私(看護師)と理学療法士は下記メリットを期待 ①鼻のチューブが抜ける事で痰の量が減る ②外観上自然な顔になる CT上は穿刺可能(医師) 意思の疎通は部分的にできます。 呼吸器離脱は困難。家族の介護能力の問題あり自宅介護も困難ですが,QOLを向上するためなにがよいのかなやんでいます。 現在胃管を鼻からいれています。交換はスムーズで,経管栄養 1日300ミリリットル ×3回 今人工呼吸器 移動式 リース中にてカメラのとき使用可能。 酸素2リットルのみで40分位は問題ない状態です。 これだけでは情報不十分ですが,この患者さんにとって 胃瘻がよいのか いまのままがよいのか なやんでいます。 参考になることや ご意見 お聞かせ下さい。よろしくお願いします。 |
Re:気管切開。人工呼吸使用中 81歳 立位になれる人。 From 斉藤秀行 |
48歳の内科医です。胃瘻造設は経験はまだ浅い(もう30-40例は作ったかな)で、念のため専門は呼吸器です。消化器もやります。僕だったら絶対胃瘻を作りますね。気管切開しているとの事ですがいずれにしろ文面だけからすると胃瘻の適応です。胃瘻造設より気管切開の方がずっと痛いですよ。時間もかからないし |
Re:気管切開。人工呼吸使用中 81歳 立位になれる人。 From まりこ |
内科医のまりこと申します。 私も、胃瘻を勧めると思います。 立って歩ける方の胃瘻は経験がありますよ。50台の方で、耳鼻科領域の悪性腫瘍で、経口摂取が困難になった方です。退院後は胃瘻の状態で(経口は一切なし)、仕事もしていました。現在は、リストラされてしまったのですが、、、。 それはともかく、その方のPEGのときは、脳卒中後遺症の高齢者と比べ、術後1週間ほどは、かなり創痛が強く気の毒でしたが、鎮痛剤で普通に対処でき、問題はありませんでした。 気管切開をされているとのことなので、経鼻胃管のままでも、誤挿入なんかの心配は少ないのでしょうが、りんごさんのおっしゃるメリットは充分あると思います。経鼻胃管より、交換の頻度も減らせますしね。呼吸不全があっても、人工呼吸もついているなら、PEGの実施も安心ですしね。 ご本人やご家族が了解されているなら、特にためらう理由はないと思います。 |
Re:気管切開。人工呼吸使用中 81歳 立位になれる人。 From 小児外科医 |
しがない小児外科医です。これは完全に(と言ったら言いすぎですが)胃ろうの適応です。僕のやっている範疇にはたったまま胃ろう要れている子供いっぱいいますよ。 間違っていけないのは、胃ろうは別に老人介護ために開発されたのではないということではないでしょうか。 QOL上昇のために使われて良いと思いますけど・・・。 いきなり出てきてきつい言葉だったらすみません。 ちょっと勉強すれば、患者さんにしてあげられえることは世の中いっぱいある中、コメディカルの言うこと聞かない医者がまだいたかと思うと腹が立って仕方ないです。 すみません。また意見しちゃうかもしれませんがよろしくお願いします。 |
Re:気管切開。人工呼吸使用中 81歳 立位になれる人。 From 平成の一休さん |
“りんごさま”はじめまして、 ■PDN大阪駐在を担当しておる平成の一休さんと申します。 小児へのPEGの適応については、先生方の見解通りです。 PEGの先進国アメリカではキットは小児の為に開発されました。 ①痛いですよ・・との指摘は改善が進み今1歩の所まで開発が進んでおりますのでご安心下さい。 ②寝たっきりの人にするもの・・とんでもない誤解です。 PEGは社会復帰の為にあるのです。40~50歳代の働き盛りのサラリーマンの方はPEGさえつければ普通の人と同じようにお仕事をなさっています。 ・なお、小児の患者さんですから日々成長されるでしょう。そのような場合は都度体重や身長やバスト等々を測りながら 大きくなればサイズUP交換をされれば解決出来る問題です。 造設の際は、実績のある先生にお願いされることをお勧めします。登録病院はトップページの登録医療機関リストをクリックすると全国の登録医療機関がリストUPされ、更にそこの病院を再度クリックすると「詳細」が紹介されております。 「PEGの将来は明るいですよ」お大事になさって下さい。 合掌三拝 |
Re:気管切開。人工呼吸使用中 81歳 立位になれる人。 From 陸の孤島の遭難者 |
すみません。 少し、論点が違うかもしれませんが、胃瘻をすることがよいかどうかより、何のために胃瘻をするのかをお考えください。 胃瘻が一人歩きしているようで・・・・ 胃瘻は単に栄養のためのルートに過ぎません。 要するに、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんで、低酸素血症だけである場合と、高炭酸ガス血症がある場合でも栄養が異なりますし、おそらく、かなり全身の横紋筋量の低下が見られることが多いです。その場合には、どんなアミノ酸を追加すべきなのかを論ずることが、患者さんのQOLにもっともかかわることではないでしょうか? 胃瘻することが目的でなく、栄養をどうするかが大切ですよね。 主治医の先生は、他の栄養ルートでも充分に栄養できると考えているかもしれませんよ。 『胃瘻する=栄養よくなり、元気になる』という考え方は、まるで、『疲れているから太い注射を一発やってくれ!』とやってきた今日の患者さんみたいですね(爆笑)。 |