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体に必要な五大栄養素

 私たちが生きていくためには栄養が必要です。
 体を作り動かすもととなる糖質・脂質・たんぱく質、体の動きを調節するビタミン・ミネラルを五大栄養素といわれています。最近では消化吸収を行う腸の働きを助ける食物繊維も注目され、第6の栄養素といわれています。
 さらに体の50~60%は水分ですから、栄養と同時に水分も必要です。これらが不足すると栄養状態が悪くなり、それに伴って体力が低下したり体の動きが悪くなったりします。

あなたに必要な栄養量~正しい栄養評価を

 必要な栄養素及び栄養量は、性別、年齢、体重、病気の有無、活動量などによって異なります。医療者はあなたの栄養状態を身体計測や血液検査などから評価し、どのように栄養を補ってゆくかを決定します。
 あなたの栄養状態を・栄養補給法については・医療者の説明をよく聞き、あなた自身が正しく理解しておくことが大切です。

経腸栄養剤の選択

 おなかの小さな口<胃ろう>から栄養をとる場合、必要な栄養素がバランス良く入っている「経腸栄養剤」と呼ばれる市販の流動食が利用されます。年齢、体重、体質、活動量、合併症の有無などによってあなたに適した栄養剤が選択されます。中には医薬品扱いで保険の適用を得ているものもあります。医師の指示にしたがい、必要な栄養量を確保できるように正しく管理することが大切です。
 ただし、どうしても体質にあわない(下痢、便秘、嘔吐など)と思われるときは、医師・看護婦・管理栄養士などに相談してみましょう。