レポート(2001.7.9)
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第42回
愛宕臨床栄養研究会
6月15日(金)、東京慈恵会医科大学新橋校西講堂において、第42回愛宕臨床栄養研究会が開催された。講師は尾鷲総合病院外科・東口高志先生と鈴鹿中央病院臨床栄養士・宮澤靖先生。院内で栄養診断・治療の重要性を啓蒙し、その実践としてNST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)を構築された歴史とこれからの課題を語られた。 第1回 健康 栄養システム学会 6月30日~7月1日には、駒場エミナースで第1回健康.栄養システム学会が開催された(研究会から移行)。基調講演のテーマは「栄養管理になぜチームワークが必要か」。医療の質の確保にはクリティカル・パスの導入が必要であり、それに基づいて在院日数を短縮させるためには栄養療法が必要不可欠、この栄養療法は従来の医師のみの栄養管理では限界があるため、クリティカル・パスにそったチーム医療を積極的に推進しよう、と日本静脈経腸栄養学会理事長・高知医科大学副学長の小越章平先生が講演された。 PEGは様々な診療科において適応ケースがみられるが、患者を中心とした各スタッフ間の連携が無ければ、そのしわ寄せはすべて患者側が受けることになる。施行後の瘻孔ケアは誰が責任を持って行うのか、退院後の在宅(あるいは施設)管理を想定した患者(家族)への指導を、いつから誰がどのように進めていくのか。患者の栄養管理をチーム全体でサポートしてゆくための共通言語として、PEGクリティカル・パス*の普及・実践も急務であろう。 *クリティカル・パス クリニカル・パスウェイに同じ。個々の入院患者について立てられる標準的治療の日程管理計画。 |