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レポート(2002.01.10)

第3回北陸PEG・在宅栄養研究会開催のご報告


遅ればせながら、昨年11月24日(土)に石川県地場産業振興センターで開催された第3回北陸PEG・在宅栄養研究会(当番世話人:氷見市民病院胃腸科・若狭林一郎先生)のレポートをします。

7つの一般演題は別掲しますが
演題1は、事務局からの北陸におけるPEG施行症例集計の報告。
演題2は、PEGなどの医学用語に学生時代から触れておくことは頼もしいことと思われました。
演題3は、20年の小児PEG管理の歴史がある金沢医科大学小児外科の発表だけにその介護者ご両親へのアンケート調査は貴重なものでした。
演題4は、一昨年の福井県大滝病院の発表以来反響が大きかった「酢によるPEGチューブ長期管理」に対する別施設における追試検討で、参加者の関心が高かったのではないでしょうか。
演題5は、かなり熟練した施設のPEG瘻孔管理の発表。
演題6は、PEGのみならずHPNも使いこなせたらいいな、という気持ちを参加者に湧き起こさせてくれました。
演題7は、ご高齢のお父様と共に地域医療を支えている在宅かかりつけ医からの生の声で、こんなホームドクターが地域に根付いているのは素晴らしいな、と感じさせる中でのPEGカテーテル交換事故の報告は重みがありました。

一般演題

   経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)および在宅栄養法に関する演題7題

   演題1 北陸PEG・在宅栄養研究会によるPEG実施状況アンケート調査結果
   演題2 地域医療とバイオエシックス教育― 医学用語
         (PEG・在宅栄養など) の理解と啓発 ―
   演題3 小児PEG患者の介護者の意識調査
   演題4 酢を用いたPEGチューブ長期管理の追試検討
   演題5 国立療養所におけるPEG瘻孔管理の実態
   演題6 在宅中心静脈栄養による、末期がん患者訪問診療の経験
   演題7 在宅PEG患者管理の経験

続く特別講演ではそれを受けて、
北里大学東病院消化器外科・嶋尾仁先生は胃瘻交換のトラブルを回避するにはどうしたら良いかを造設医の視点で大変分かりやすく解説され、より実践的でハイレベルな知識を求めている第3回集会の参加者にも満足のいく非常に素晴らしいご講演でした。もちろん、基本的な胃瘻のケア方法はオリジナル・ビデオでしっかりポイントを押さえ、初めての参加者にも十分理解できる内容でした。

当日は三連休の真中にもかかわらず、医師32名を含む240名の大勢の参加があり、当日資料不足ではご迷惑をおかけしてしまいました。この場を借りてお詫びいたします。

なお、第4回は公立能登総合病院胃腸科・奥村義治先生が当番世話人で本年11月に開催する予定です。
詳細が決まりましたら、このホームページでご紹介させていただきます。

 (文責:北陸PEG・在宅栄養研究会事務局・小川医院・小川滋彦)