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PDN市民公開講座開催について

厚労省「胃ろうの造設とその管理」についての実態調査公表
主要問題を取り上げてPDN市民公開講座を開催

(財)長寿科学振興財団による「胃ろうの造設とその管理についての実態調査」が行われ、平成18年度、厚生労働省老人保健健康増進等事業として昨年3月、その報告書が公表されました。この実態調査にPDN理事長の鈴木裕は、オブザーバーとして起用され、PDNは組織をあげてプロジェクトの遂行にあたりました。
  ①「胃ろうの正しい適用」
  ②「安全な手術・交換」
  ③「責任ある地域包括ケア」
の啓発と実現は、PDNの基本的な活動目標です。実態調査にPDNの活動目標が反映されることを願い、調査項目の作成、調査対象の抽出などについて提案をさせていただきました。調査の結果、浮き彫りとなった問題点は、いずれも早急に解決が求められており、PDNはその問題解決のための活動として、主要問題を取り上げ、PDN市民公開講座を継続的に開催していく計画を立案、実施しております。

第1回下関、第2回前橋、PDN市民公開講座の開催

第1回「下関PDN市民公開講座」では(PDN通信第22号に既報)、昨年(平成19年)11月23日、認知症への胃ろう適用を主要テーマに取り上げ、『あらためて胃ろうを問う』というタイトルで、パネルディスカッションを行いました。パネリストに医学界の有識者5名が登壇、司会のPDN理事山下智省先生とPDN理事長の鈴木裕がそれぞれ具体的な事例を示して討論に入り、激論が飛び交わされました。この実録をDVDとして作成し、ご希望のかたにご覧いただいております。

第2回「前橋PDN市民公開講座」では、胃ろうの地域連携ネットワークを主題に、『まんなかだぁ~れ?』と題して、小川哲史、郡隆之先生の司会、群馬県で活躍の5人の先生をパネリストに、「顔と人柄の見える地域連携」についての意見交換が行われます。

このほか前橋PDN市民公開講座では、今年4月から施行される国の新しい医療計画「4疾患5事業」についての理解を深め、胃ろうの地域連携づくりに役立てていただくため、厚生労働省指導官の伊東芳郎先生に「新たな地域医療計画と医療連携体制について」の基調講演をお願いしました。また鈴木裕PDN理事長には「いま、胃ろうの何が問題か」という演題で基調講演を、さらに地域連携パスづくりの第一人者である北美原クリニック理事長、岡田晋吾先生には「在宅医療とPEG(胃ろう)管理の実際」の特別講演をお願いしました。

PDN市民公開講座から生まれた『読本』

 PDN市民公開講座の開催では、発表内容の理解を深めるため、講師、パネリストの発言を集大成し一冊の本に編集して、参加者全員に配布しております。また、当日、参加できなかった方や他府県の皆様にも広くお読みいただくため、廉価で販売しております。両読本とも、(財)長寿科学振興財団の胃ろうの造設とその管理についての実態調査報告の要点も転載しています。

次に、読本の目次を紹介し一言コメントしてみたいと思います。

(本文は、PDN通信23号に掲載された記事を抜粋しております。)