患者と医療者のための情報誌「PDN通信」第57号のご案内
PDN通信第57号 編集後記 PDN理事長 鈴木 裕
姥捨山伝説のコラムは面白い。ここで答えを書くのはルール違反かもしれませんが第57号の編集後記には打って付けです。この伝説のエンディングは、山に遺棄されるはずの老親が、難題を見事に解き明かし隣国の退散に一役買ったことから、姥捨の御布令を出した殿様が心を入れ替え、老人を大切にするようになったという話です。ほのぼのとした話の中に、悲しい現実、領国争いと寒村の口減らしというふたつの歴史が折り重なっています。まさに日本の近未来像を見るかのようです。
巻頭言を書かれた山下先生は、この姥捨山の状況を踏まえた解決策を提案しています。また、西東京の高岡さんも高崎の田中さん、棚橋先生も日本の重い現実へ一石を投じています。日本の底力を信じましょう。現実を嘆くのではなく、医療多職種の連携を成し遂げ、地域包括ケアの実現に望みたいものです。
（2016年10月19日発行）
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※現在公開中のPDN通信は、創刊号～第10号まで。順次追加していく予定です。
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