患者と医療者のための情報誌「PDN通信」第61号のご案内
PDN通信第61号 編集後記 PDN理事長 鈴木 裕
今、世界は北朝鮮の核の問題で揺れています。国連安全保障理事会が9月11日に北朝鮮への制裁強化決議を採択したことを受け、北朝鮮は12日、米国に対して「これまで経験したことのない最大の痛み」を与えると警告しました。一方、トランプ米大統領は、安保理決議は今後実施する北朝鮮対策とは比較にならない、取るに足らないものだと不満を露にしました。人間はいつの時代でも本当に愚かなのかもしれません。小さい頃、親や先生から「人に迷惑をかけてはいけません。特に暴力は絶対ダメです」と習ったはずです。それ
が、一瞬で何百万人もの人を死に追いやる核爆弾の実験を繰り返す北朝鮮、それへの対抗処置として、燃料や資金源を断つ兵糧攻めを裁決した国連安全保障理事会、いずれも何か違和感があります。
今回のPDN通信は、鷲澤先生のPEGバッシングを嘆くのではなく、なぜそんなことが生じたかの深層を追求すべきとの強いメッセージは印象的でした。髙山先生の在宅看取り、これも時代を反映しており、待ったなしの日本の現状からの新しい死生論だと思われました。地域で地道に活動している岡部先生や石井先生の現状も心を打たれました。PDNホームページへ175回の連載をしている患者さんの飛田さん、ただただ脱帽です。
初心に返り、基本的なトラブルを解説した高橋先生、高齢者のトレーニングをPDNホームページで提案する井上先生らに拍手です。誰が考えてもわかるはずの問題が解けていないのが世界の情勢です。PDN通信では、現実は直視しますが、心温まる議論をしていきたいと思います。
(2017年10月31日発行)
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※現在公開中のPDN通信は、創刊号~第10号まで。順次追加していく予定です。
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