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患者と医療者のための情報誌「PDN通信」第67号のご案内

【巻頭言】ALS患者嘱託殺人事件から考えること-東京大学 特任教授 会田薫子
【特集 実践的な嚥下障害診療①】嚥下性肺炎が嫌なら喉を鍛えましょう-西山耳鼻咽喉科医院 院長 西山耕一郎
【特集 リハ栄養口座①】リハ栄養における管理栄養士の視点

【巻頭言】栄養治療のbreakthrough

帝京大学外科学講座 福島 亮治

【経口摂取への移行と経腸栄養の課題①】半固形化栄養の現状と課題、そして将来

JSPEN 2019 シンポジウム2より   2月14日(木): 国際館パミール

【経口摂取への移行と経腸栄養の課題②】口腔機能低下症を知り栄養障害に立ち向かう

NPO法人PDN主催:第1回 口腔機能低下・嚥下障害と栄養管理に関するセミナーより           3月17日(日):東京慈恵医科大学

【Opinion ~私はこう思う~】

[医師]手段手技としての胃ろうをもう一度冷静に見直しませんか。
国立病院機構 西別府病院 外科 唐原秀和

[歯科医師]訪問歯科協会の立ち上げ
守口歯科クリニック 院長 守口憲三

[歯科医師]要介護者のインプラント管理
昭和大学 歯学部 インプラント歯科学講座 藤井政樹

[看護師]「ケアのプログラム」の現状と課題

訪問看護ステーション はーと 大泉ひろみ

[管理栄養士]患者さんに寄り添う栄養管理を

特別養護老人ホーム椿 三田唯花

[エッセイ]田中耕一博士ふたたび ~日本人ノーベル賞にダブル受賞あるかも~

エッセイスト 溝川徳二

【Topics】「高齢者による高齢者の支援」の基、高齢者が活動するとは

日本医科大学多摩永山病院 言語聴覚室 黄金井 裕

【特集 リハ栄養口座④】リハ栄養における看護師の役割

西宮協立脳神経外科病院 看護部 永野彩乃

【医療連携下での介護講座④】
喀痰吸引等研修に思う。これでいいのか?介護人材育成

NPO法人 多摩胃ろうネットワーク 大津 陽子

【私の病院、紹介します!】当院の嚥下機能低下への対応

新戸塚病院 副院長 総合診療部(外科)中尾 健太郎

PDNショップ

PDN通信第67号編集後記

PDN通信第67号 編集後記  PDN理事長 鈴木 裕

 最近、講演会などで胃ろうの数奇な運命についてよくお話しします。胃ろう(PEG)が欧米でbreake throughした1980~1995年頃は、日本ではほとんど話題にもなりませんでした。1995~2000年になると研究会や講演会などで積極的に取り上げられ、胃ろうは少しずつ臨床現場に現れ始めます。丁度その頃、胃ろうの情報発信や相談を目的にPDNが発足します。2000~2010年は、盲目的? に、とりあえず胃ろうが行われました。そして、2010~2015年には、今度は一転して胃ろうの問題点がマスコミを中心に取り上げられ、まさにバッシングの渦に巻き込まれます。2015年頃からは、少し冷静さを取り戻、現在に至っています。これを簡単に言うと、ゼロ(なし)/流行/見直し/選択です。そう考えると、私が数奇な運命と表現したのは勘違いで、世の中の物や考え方と何ら変わりません。見直しと選択の時期を向えた胃ろうは、その真の実力が問われています。食べられないから胃ろうではなく、この患者さんに胃ろうをつくると何ができるのか、辛さを和らげられるのか、幸せに結び付けられるのか等を真剣に考える代になったのです。 
 67号のPDN通信は、胃ろうがどうあるべきかの本質に触れています。口腔機能低下症も時代を先取りした新しい疾患概念です。学会とNPOがリンクして患者さんの意見を大切にするなど、明日の医療の道標を模索しているような気持ちです。

(2019年4月19日発行)

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