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患者と医療者のための情報誌「PDN通信」第76号のご案内

【巻頭言】
【PDN特別座談会】
【Topics】スピリチュアル・ケア

【巻頭言】地域包括ケアシステムへの取り組み

南奈良総合医療センター 院長 松本 昌美

【特集】「地域づくり」の発想から考える 「地域包括ケアシステムの構築」

西東京市在宅療養連携支援センター「にしのわ」センター長 古澤 香織

【特集 実践的な嚥下障害診療④】老衰に配慮した、のどのフレイル対策と嚥下診療をしてますか?

西山耳鼻咽喉科医院 院長 西山 耕一郎 

【特集 リハ栄養口座④】がん悪液質のリハビリテーション栄養

麻生飯塚病院 理学療法士 白土 健吾

【Opinion ~私はこう思う~】

[医師]諏訪地域で嚥下障害に取り組む
 諏訪赤十字病院 リハビリテーション科  巨島 文子

[歯科医師]食べるリハビリは心を癒す
 神奈川歯科大学  原 豪志

[看護師]病院でもACP(人生会議)を開こう

 看護師 終末期ケア専門士  アプテグローヴ有子

[管理栄養士]元気になりたい思いを栄養でサポートする

 衣笠病院栄養科  木村 麻美子

【私の病院、紹介します! 1】 国立病院機構 高崎総合医療センター

院長 小川 哲史

【私の病院、紹介します! 2】 はくほう会セントラル病院

外科 井上 晃男

【Topics】デスカンファレンス

株式会社コノマチ 青戸訪問看護ステーション管理者  重本 誠之

【病院・施設の食事探訪⑧】 移行えんげ食

社会医療法人財団大和会 武蔵村山病院 栄養科 科長 長島 静子

第25回PEG・在宅医療学会学術集会

経腸栄養製品のコネクタが変更になります

PDN通信第76号編集後記

PDN通信第76号 編集後記  PDN理事長 鈴木 裕

 今、世界中が新型コロナウイルスに弄ばれています。東京五輪開催まで20日を切った今でも開催の詳細が示されておりません。怠惰ではなく、それだけ難しい問題なのです。歴史を振り返ると、中世のペストの流行は、中世ヨーロッパ社会を大きく変えました。ペストはヨーロッパの人口を3分の1ぐらいに減少させ、流行を抑えることができなかった教会の権威を完全に失墜させました。ヨーロッパの中世が終焉を迎えて近代が始まる契機となったのです。今回の新型コロナも、コロナ終息後の世界をおそらく大きく変えて、今と全く違う世界が現れてくるのではないでしょうか。時の流れの分岐点に私たちはいるのかもしれません。
 私事でありますが、9月18日に赤坂の国際医療福祉大学で第25回PEG・在宅医療学会学術集会を開催致します。私はPEG医療は高齢者医療の問題点を集約していると思っています。実際、セッションのテーマが単なる医療技術から生きること、死ぬことといった生命の根源の問題に移行してきているように思えます。生存期間を延長させることが医療のゴールなのか?患者の意思はどこまで尊重されるべきか?経済は生命よりも優先されるのか?私は最終的には患者さんを幸せに導くのが医療のゴールと信じています。
 今回のPDN通信の内容は、患者さんの幸せにどう結び付けるかの具体的な方法論です。理想を追求するには具体的な対応策がなければ叶いません。

(2021年7月27日発行)

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※現在公開中のPDN通信は、創刊号~第10号まで。順次追加していく予定です。