患者と医療者のための情報誌「PDN通信」第80号のご案内
PDN通信第80号 編集後記 PDN理事長 鈴木 裕
この数日間の出来事が、あまりにセンセーショナルで私の記憶の一部が混線しています。個人的にはこの年になって初めて入院の経験をしました。何といっても残念の極みは、参院選の街頭演説の最中に銃弾に倒れた安倍晋三元首相の突然の死です。彼は、首相在任中、強力なリーダーシップで、リーマン・ショックや東日本大震災などで打撃を受けた日本経済を上向かせ、さらに世界の物言える政治家(世界のリーダー)に昇り詰めました。そして、首相退任後もウクライナ侵攻や新型コロナウイルス禍からの回復など課題が山積する日本経済再生へ経験や人脈を生かした活躍が期待されていました。親交の深い世界中の要人たちからも突然の死を惜しむ声が相次ぎました。
福島先生に、2022年4月の診療報酬改定における「療養病棟において中心静脈栄養離脱に向けた摂食・嚥下機能回復に取り組まない場合の点数引き下げ」について解説いただきました。多くの医療者が疑問を抱いていた医学的に中心静脈栄養の適応がない患者さんに漫然と中心静脈栄養を行っている現状にメスが入ったのです。これは、国の凛然たる姿勢と捉えるべきでしょう。とは言え、中心静脈栄養を主に行っていた病院にとっては死活問題で喫緊の対応が望まれます。
他の原稿へのコメントは紙面の関係で割愛いたしますが、どれも面白く明日の臨床に直結する内容でした。これから夏本番を迎えます。十分ご自愛下さい。
(2022年7月29日発行)
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※現在公開中のPDN通信は、創刊号~第10号まで。順次追加していく予定です。
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