患者と医療者のための情報誌「PDN通信」第87号のご案内
PDN通信第87号 編集後記 PDN理事長 鈴木 裕
2024年度診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬改定は、これらの報酬が同時に改定される6年に一度の機会であることから大変注目を集めていました。結果は、予想通り医療・介護・障害の連携強化が強調され、特にリハビリテーション、口腔、栄養の連携が重要視されました。その中でも特筆すべき点は、「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算」が診療報酬に新設された事です。これは、入院患者全員に対して入院後48時間以内にADL、栄養、口腔状態の評価を行い、必要な計画を作成して多職種で取り組む体制を執れと言っているのです。しかし、少し意地悪な見方をすると、診療報酬がないから、ADL、栄養、口腔状態の評価を行わなかった病院が存在していたことも想像されます。高齢化が進む日本において、ADL、栄養、口腔状態の評価は、医療の一丁目一番地で、最も大切であることに異を唱える人はいないでしょう。国の指針が医療の発展に密接に関わっている事を如実に示しているのです。まあ、いろいろ考えると不思議で妙なところもありますが、まず、この改定が行われた事を素直に喜びましょう。画期的な第一歩になることは確かですから。
丸山先生の崇高なライフワーク記事を除くと、今回の診療報酬改定における「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算」に関する記事がほとんどを占めました。近い将来、この改定によるアウトカム評価を是非したいですね。
(2024年4月26日発行)
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※現在公開中のPDN通信は、創刊号~第10号まで。順次追加していく予定です。
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