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患者と医療者のための情報誌「PDN通信」第89号のご案内

【巻頭言】
特集1
特集2

【巻頭言】今日の栄養治療をどう考えるか?

  日本栄養治療学会 理事長 比企 直樹

【特集】GLIM基準を活かして低栄養を治療しましょう

  福井大学医学部附属病院 がん診療推進センター
  JSPEN GLIMワーキング 委員長 廣野 靖夫

【特集】「食べるコース」、食べる喜びで広がる支援の輪と多職種連携

  愛知県医療療育総合センター 発達障害研究所 門野 泉

【特集】患児の障害を個性として受け止め、
    意思を尊重した栄養管理で人生を支援する

  島田療育センター 医務部栄養科 科長
  社会福祉法人 日本心身障害児協会  小林 弘治

【Opinion ~私はこう思う~】

[医師]老年栄養と摂食嚥下障害
      愛知医科大学 栄養治療支援センター 前田 圭介

[歯科医師]新しい病院歯科の取り組み
      東京医科歯科大学大学院 摂食嚥下リハビリテーション学分野
                        齊藤 美都子

[看護師]「WOC(ウォック)ナース」のお仕事紹介
      東京都保健医療公社 多摩南部地域病院 看護部 櫻井 有世

[薬剤師]在日外国人家族の小児在宅医療から
     在宅医療の地域性・多様性を考える

      ㈱龍生堂本店 龍生堂薬局 大久保店 薬剤師 羽賀 正晴

[管理栄養士]最期まで口で食べる幸せを支援する取り組み
      特定医療法人 研精会 東京さつきホスピタル
      食支援センター センター長 和田 美紀子

【私の病院、紹介します!】JCHO下関医療センター NST活動のご紹介

      (JCHO)下関医療センター
      消化器内科・栄養治療部・NST 飯田 武

【私の病院、紹介します!】多様性に富んだ新時代のNST

      公立松任石川中央病院 外科 主任部長 石井 要

【Topics】LIFE (科学的介護情報システム)について

      厚生労働省 老健局 老人保健課 課長補佐 長嶺 由衣子

【連載】 介護食紹介 ・病院食・施設食・在宅食(21) ゼリー食

      地方独立行政法人 公立甲賀病院(滋賀県甲賀市)

PDNショップ

PDN通信第89号編集後記

PDN通信第89号 編集後記  PDN理事長 鈴木 裕

 この時期になるとノーベル賞の発表があり、とても興味深く感じます。スウェーデン王立科学アカデミーは10月9日、2024年のノーベル化学賞を米ワシントン大学のデービッド・ベイカー教授、米グーグル傘下ディープマインド社のデミス・ハサビス氏、ジョン・ジャンパー氏の3人に授与すると発表しました。ベイカー氏は「計算によるタンパク質の設計」、ハサビス氏とジャンパー氏は人工知能(AI)を利用した「タンパク質の構造予測」の研究開発への貢献が評価されました。アカデミーは「3人の研究は生化学と生物学の研究に新しい時代を開いた」と称賛しています。
タンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせで構成され、ホルモンや抗体など生命を維持する上で不可欠な物質です。タンパク質が生体内でどのように機能するかを知るためには、その構造を知ることが必要ですが、以前はその構造を明らかにするために、タンパク質を結晶化し、X線で解析していました。構造解析には結晶化の作業などで数か月単位の時間がかかっていましたが、AIの登場により現在では分単位で予測できるようになりました。これにより創薬にも活用され、莫大な時間と労力が節約されています。
科学の発展は生命や物質にも優しくする鍵を握っています。日々の診療と科学は決して相反しません。

(2024年10月25日発行)

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