患者と医療者のための情報誌「PDN通信」第94号のご案内
PDN通信第94号 編集後記 PDN理事長 鈴木 裕
新たな年に向けての展望と覚悟
あけましておめでとうございます。PDN通信は、多くの方々のご支援に支えられながら、紆余曲折を経つつも気づけば四半世紀という歳月を歩んでまいりました。二十数年という時間は、継続の喜びと同時に、同じテーマに向き合い続けるがゆえの慣れや倦怠といった影の側面も抱えています。しかし今号、第94号を読み返すと、そのような懸念を吹き払うほどに、どの記事も新鮮な視点と熱量に満ち、決して「陳腐」という言葉とは無縁の内容であったと感じています。むしろ、この節目にあってこそ、PDN通信も新たな切り口を模索し、時には大胆な刷新を恐れずに進むべき時期に差しかかっているのではないか、そんな思いが胸に芽生えています。継続の力を礎にしながらも、未来に向けてもう一段、深く広い議論を紡いでいきたいと願っています。
さて、もう一つ触れておきたい話題があります。来るJSPEN2026では「日本のPEGを問う」を大きなテーマとして掲げました。PEGは患者にとって本当に幸せなのか、あるいはそうではないのか。この問いは20年以上にわたり議論され続けてきましたが、そろそろ日本の医療環境を踏まえ、医学的・社会科学的・生命倫理的、さらには経済的観点をも統合し、冷静かつ誠実に結論へ向かう時期に来ているように思います。ただし、特異な事例を持ち出して「良くない」「良い」と断じる議論は、もはや避けるべきでしょう。私たちは、一般性と科学性を備えた議論を通じて、患者と家族、そして社会にとって最善の選択とは何かを見極めていかなければなりません。
本年もPDN通信をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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