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 平成18年2月3日、千葉県松戸市で行われてセミナーにて、お答えいただいたアンケートの結果を一部、ご紹介します。
 お答えくださった皆様、御協力まことにありがとうございました。

 

講 師 秋山 和宏 先生(東葛クリニック病院)
高崎 美幸 先生(東葛クリニック病院)
深沢 雄一 先生(東葛クリニック病院)
   
共 催 株式会社 メディコン
テルモ株式会社


松戸PDNセミナー アンケート結果
●自由回答意見
問. PEGの正しい理解のためにはどのようなことが解決されなければならないとお考えですか?どのようなことでも結構です。忌憚のないご意見をおきかせください。
 
  〔医 師〕
PEG管理の知識を標準化してほしい。また、療養型病床のためPEG交換にかかる費用の問題があって、PEGはきちんと管理されていない。造設後一年以上もPEG交換をしなかった時の弊害を教えてほしい。(療養型病床、施行していない)
きょうのセミナーで、小さなことでも社会の中にいるんだ、大切なことに携わっているんだと再確認させられた。(一般病院+療養型病床、施行歴「10年以上前~」)
PEGに対し医師が正しい理解を持つこと。当院ではPEGを入れる時期が遅いように思う。(一般病院、施行歴「~5年位前」、施行医師3人)
脳梗塞でPEG導入の患者さんが多く、寝たきりになってしまい、ご家族は抵抗を持ちながらの導入となる。太ってきた、蓐瘡がなくなったというパンフレットや写真などで説明できたらと思う。(一般病院+療養型病床、施行歴不明)
経腸栄養をしているが接続部のジョイントがはずれやすく困っている。何か良い方法がないか。(一般病院+療養型病床、施行歴「~10年位前」)
医療関係者への啓蒙がまず必要。また、学会などで適応、禁忌をきちんと文章化すべきだ。施設によってまちまちと思われる。(一般病院、施行歴「~5年位前」)
高齢者医療にとってPEGは大切なものである。今後は在宅の人が増えると思うので、地域の連携が必要。(診療所、施行していない)
造設してまで生きることは生かされていることになるのか、そういうことに 対する理解を一般の人々にPRすべきだ。(一般病院+療養型病床、施行歴不明)
   
  〔看護師など病院関係者〕
一般の人はPEGについてよく理解していないと思う。なぜ造設するのか、PEGとは何かを正しく知ってもらう必要がある。(一般病院+療養型病床、看護師)
PEGはどういうものか、効率よく栄養がとれる方法だとか、危険度などを広く理解してもらう活動をすべきだ。(一般病院+療養型病床)
適正な栄養管理によって延命できるわけであるが、その分介護する側の負担が増える。ご家族がどこまでの医療、ケアを望むかについての十分な説明と理解を得ることが重要である。(一般病院、管理栄養士)
   
  〔その他(特養など)〕
疾患のためなら仕方がないが、食べられなくなればすぐPEGというのは本人にとって本当によいことなのだろうか。入居者が体調不良で食事が摂れず、病院に行ったところすぐPEGという言葉が返ってきた。PEG本来の意味、リスクなどの確認、嚥下についての正しい知識・・・などが必要なのではなかろうか。(特別養護老人ホーム、看護師)
PEGの正しい理解のためにはご家族に対する説明はもちろんであるが、まだ普及率が低くいので自分のような施設職員の耳にはなかなか入ってこない。医療現場だけでなく、施設職員も正しい理解と知識を持つべきだ。(特別養護老人ホーム)
食べられなくなれば即PEGという考え方は本来ではないと思う。特養は看取りの施設となっているが、末期になっても胃瘻からの栄養で死ねない状況になっている。(特別養護老人ホーム)