胃ろうに関する利点・問題点や造設後の管理について、写真を提示しながらの講演。
「超高齢者へのPEGという選択は、どちらかというと積極的ではない」という考えも講師の先生の中にはあるものの、介護者の負担や社会的なニーズにも応えて、リスクの多い患者さんへも造設するケースがあるとのこと。
また、実際に経験されたミスの原因と対処を取り上げた講演は、同様のミスの発生を防ぐためには重要であろう。
特別講演の半固形化食品(ミキサー食)の摂取法では、半固形化の方法や摂取後の胃の蠕動運動をビデオで供覧し、理解を深めた。合田先生の「栄養は“投与”ではなく“摂取”」という言葉に、栄養を患者さんサイドからとらえようとする姿勢が強く感じられた。
今後は、胃ろう造設や交換の実演の映像もお見せしたいという講師の先生からの意見に加え、講演後の質問でも出ていた具体的な管理・ケア法なども次回からの演題に加えていただくことを期待したい。 |