今年で第6回をむかえた岐阜PDNセミナーは、「食べるための胃瘻―口腔ケアと摂食嚥下―」をテーマに6月2日開催されました。今年は過去最高の115人の参加者がありました。
前半の口腔ケアは杉山先生より、どうしてこのように口腔ケアを行うのか、というところを基礎的なデータから提示して頂きました。そのあと手作りの口腔ケアモデルを使って、実際の口腔ケアをカメラで会場内のスクリーンに出しました。会場からは口腔ケアの体位や、退院後の地域連携に関する質問がありました。
後半は小山先生より摂食嚥下リハビリテーションの特別講演をお聞きしました。丁度前日に小山先生が率いる東名厚木病院の摂食嚥下療法部の取り組みがNHKで放映され(中部地方のみ)、会場には期待と熱気が渦巻いていました。小山先生の講演は熱意にあふれたもので、聴衆は圧倒されるように固唾をのんで講演を聞いていました。絶食期間の延長によるリスクを考え、摂食嚥下訓練は早い段階で行うべきであること、人間の5感を惹起して食べる意欲、楽しみを抱かせることが大切だと訴えておりました。それを実行するには、スタッフの強い熱意を持った摂食嚥下訓練が必要であることを認識しました。