当院では、経腸栄養についての学習会を年2回行っています。夏期は、市民公開講座としてこれまでに「PEG」「栄養管理」「口腔ケア」「地域連携」をシリーズでとりあげました。冬期は、院内外のコメディカル向けの胃瘻ついて即実践に役立つ内容にしています。今年の内容は、「半固形栄養・水分・各種食形態の投与法について」「脱気の必要性と方法」でした。ビデオ学習では、レントゲンの透視下で胃瘻から栄養を注入した際に、どのように胃の蠕動運動が起こっているかを液体栄養剤と半固形栄養剤を使って比べた動画をみました。液体栄養剤は、胃から腸に直線的に流れていく一方で半分位が胃内に停留します。半固形栄養剤は、一旦胃に栄養がたまり、スムーズな形で十二指腸の方へ流れていきます。この際、通常の食事(固形物を食べる)をした時のように胃の正常な動きがあり、胃から逆流することも少なくなります。「PEGの方達の栄養剤を半固形にする意味が具体的にわかった」と参加者からの意見がありました。また、栄養注入前に胃の内圧を下げ、栄養が胃の中に入りやすくなるよう、栄養注入前の脱気が必要だと改めて理解できました。加圧バックを使用しての注入の実践もあり、参加者に大変好評でした。
次回の夏期学習会 大分健生病院“経腸栄養”は、2008年7月20日(日)10:00~12:00 大分コンパルホールで予定しています。詳しくは、大分健生病院ホームページまたは、地域医療連携室(TEL.097-558-5140<<地域連携室:担当 池原>>)までお問い合わせください。 |