ついに記念すべき大分PDNセミナーが開催されました。産声をあげた地は佐賀関です。所謂「関アジ、関サバ」の産地として有名ですが、県外では「関アジだから下関」とか「佐賀関だから佐賀県」といった具合に、大分県である事を知られていない事もあり、あえて漁村で有名な地での開催でした。
準備が師走・正月時期に重なりPRが不十分だった上、センター試験に話題が集中、認知度も低いと予想された本セミナーは、十数名の寺小屋式(アットホームな)セミナーになるかと思いきや、50名の地元の方の熱意に驚きました。そして地元の基幹病院である佐賀関病院院長の管先生自ら最前列席でのカブリつき!本当に熱い地域のセミナーでした。
講演Iは今里先生が恩人・盟友である高橋美香子先生や小川滋彦先生の(許可を得た)スライドを交え、全国スタンダードについて解説をされました。胃瘻にまつわる倫理面では「胃瘻(カテーテル)は車椅子同様の装具である」との力説が参加者の心をうちました。テキスト購入者も多く純粋な熱意を感じました。
講演IIは同じく今里先生より、PEGセンターの現在に至る苦労や現在の取り組みを、地域連携に主眼を置いてご講演いただきました。各種学会や研究会の役員をされるのみではなく、報道機関へのレギュラー出演やインターネット世代を先取りされる行動には目を見張るものがありました。
また、追加の「お土産:トラブル対処法」ではテキストにない「落とし穴」的なトラブルとその対処を学ぶ事ができました。
内向的な大分県民も、その後の質疑応答では皮膚トラブルから、カテーテル交換確認の現状まで、1時間に及ぶ議論が続きました。
第2回大分PDNセミナーが翌々週、河豚で有名な臼杵市にて開催され、今後の大分の活動には目が離せなくなります。