大分健生病院では、定例で夏の公開講座“経腸栄養”と合わせて、冬の冬季胃瘻学習会を行っています。冬季胃瘻学習会では、PEGの基礎知識と日常管理について地域の医療従事者と共に学び、さらに院内外問わず、情報交換の場と役立てることを目標にしています。
今回は、PDNセミナーin大分市として、 大分健生病院外科の杉谷先生に初心者や患者家族にもわかりやすくPEGについてお話していただきました。PDNや当院のホームページの掲示をみて参加したという下関(山口県)や日田などの遠路からの参加者も多かったのが今回の特徴です。
座長の今里真先生 | 講師の杉谷誠爾先生 |
「PEGのことを正しく理解するには、まず胃瘻への偏見を認識に変えていくことが重要です。」
適切な造設時期、カテーテルの取り扱い、栄養や薬剤投与などの管理、適切なリハビリ(口腔ケアも含む)、家族の理解や介護、胃瘻以外の緩和ケアなどの一部が欠けている、または不十分であることによってトラブルが生じていることに気づくことが、偏見を変えていく第1歩ではないかということです。まず、気づいてケアを行っていけば、充実した胃瘻ライフを患者様に提供できるのではないかと思いました。
講演の途中で、○ねさんの「クイズPEGオネラ」という講師からの質問コーナーで、時々緊張する瞬間もあり、講演の2時間があっという間に過ぎました。予想以上に遠方からの出席者が多かったため、講師からの有志で、公演時間の延長と120枚のスライド資料のお土産をさせていただきました。参加した胃瘻栄養の患者家族の方から、「これまでに担当の医師から聞いた言葉のひとつ、ひとつが今日の講演を聞いて繋がった。また今まで知らなかったことも知ることができてよかった。」という言葉をかけていただき、スタッフ一同、有意義な時間を共に過ごさせていただいたと大変うれしく思っております。
会場の様子 |
ご講演の杉谷先生、座長の今里先生、参加して下さった皆様、協力していただいたメーカー、業者の方々に感謝致します。
第3回大分PDNセミナー(in大分市)の模様及び先生へのご質問の回答は、大分健生病院ホームページでもお知らせする予定です。