大分健生病院では、定例で夏の公開講座“経腸栄養”と合わせて、冬の“冬季胃瘻学習会”を行っています。冬季胃瘻学習会は、PEGの基礎知識と日常管理について、地域の医療従事者や患者、家族と共に学び、さらに情報交換の場として役立つことを目標にしています。
会場の様子 |
今年は、「すぐに役立つケアとトラブル対応」をテーマに、当院PEGセンターの杉谷医師に、「胃瘻カテーテル交換や事故抜去の対応」、クリエートメディック社の藤川氏に、「胃瘻カテーテルの取り扱い方と種類」をお話ししていただきました。事故抜去などのトラブルに対応するには、まず、胃瘻カテーテルの種類と胃瘻カテーテルが本来どのように交換されているかを知ることが重要です。カテーテルの違い(バンパーやバルーンの形状の違い)で、交換の手技やトラブル時の対処も異なります。トラブル時には、安易に対処せず、必ず専門家に相談することが大切だということを確認しました。
今年は例年以上に事前の参加希望者が多く、在宅や施設で往診を行っている医師、看護師及び介護士などのスタッフ、在宅で療養中の患者のご家族を含む、50名が院外からの参加でした。冬季学習会も今年で8回目となり、地域に根付いてきたことや即、実践で役立つ情報が求められていると感じています。
大分健生病院PEGセンター/外科医長 杉谷 誠爾 先生 |
他院で在宅往診を受け、定期的に当院で胃瘻カテーテルの交換をされている患者のご家族は、「胃瘻カテーテルが抜けてしまったらどうしたらよいか、またどこに相談したらよいか不安に思っていたけれど、今日、安心しました。」と笑顔で帰って行かれました。
皆様、ご参加、ご協力ありがとうございました。
夏の大分健生病院公開講座、“経腸栄養”も第8回目となり、7月17日に向けて準備も進んでおります。詳しい内容は、大分健生病院ホームページでお知らせする予定です。