お陰さまで佐賀での初めてのPDNセミナーを無事終了することができました。
前日からの雨もセミナー開始時はすっかり止み、晴れ間がのぞくぐらいの天気に回復してくれました。
参加者は当初心配されたよりはやや増え、70名の方に参加して頂きました。
講演内容も素晴らしいもので、講演1では佐賀大学消化器内科 下田 良先生からは「PEGの適応とその手技」という題目で、
1、大学病院でのPEG適応は小児領域が多いこと
2、イントロデューサー法の紹介
3、造設後の合併症、交換
についてお話しいただきました。
また講演2では、滋賀県PDN理事であられる西山医院 西山 順博先生より「患者さんにとっては一生のPEGです!しっかり造ってしっかり管理!」という題目で、1,200例近くある豊富な経験の中から
1、胃瘻留置時の部位の話(大彎に造設して出血で難渋した症例)
2、口腔ケアの重要性
3、鼻プル法について
4、大津市における開業医との地域連携
などなど、非常に勉強になる話ばかりでした。特に偶発症がたったの0.33%であること、胃にもペースメーカーがあること、留置部の過剰肉芽は過剰に牽引によるものであることは目から鱗の話で、特に惹かれました。
まだ産声をあげたばかりの佐賀PDNセミナーですが、佐賀県での胃瘻に対する正しい意識の普及、そして胃瘻だけでなくNST・栄養管理、褥瘡などの創傷管理、在宅医療、緩和ケアなども含めて、佐賀の地から全国に発信できるようなセミナーの今後なるよう、微力ながら邁進してまいりたいと思いますので、今後とも皆様のご支援のほどどうかよろしくお願い申し上げます。