今回は「在宅口腔ケア」をメインテーマに企画いたしました。PEG施行後のQOLの向上、予後の改善のために口腔ケアを充実させることは重要ですが、とくに在宅療養になってからの口腔ケアについては普及していないのが実状だと思います。
今回のセミナーでは、前半に在宅口腔ケアの実情についてのご講演を2題お願いし、後半にはパネルディスカッションにて現状の問題点を提起し、今後の提言をまとめることを企画しました。とくにパネルディスカッションではケアマネージャー代表の方や市の担当の方にも加わっていただき、口腔ケアを通した地域医療連携について中身の濃い話し合いができたと思いました。参加者からも「他職種の人の話が良かった」などの感想をいただきました。
今回の企画では構想段階から大久保様や尾山様から多くの助言をいただきましたが、医療連携を構築する際にも行政や福祉担当の方に参画していただくことの重要性を実感したセミナーとなりました。
山口労災病院 飯田武
参加者からいただいたご意見(受講後アンケートより)
・医科、歯科連携における内容を企画にしてほしい。高齢社会における地域密着の取り組みも必要と思う。
・日ごろはなかなか聞けない、わからなくても見過ごしてきたことが多いが、少し解決に繋がったのでよかった。
・今後も主治医と相談しながら、多職種と連携しながら、口腔ケアが継続できるように支援させて頂こうと思います。
・在宅での口腔ケアが必要な人はもとより、全ての患者に退院時に口腔ケア指導の必要を感じた。
・地域の現状がよく分かった。PDN通信も興味深かった。
・PEGも賛否両論ですが、1つのツールであり賛否両論のおおもとは介護に対する気持ちであり、難しい問題が裏にあります。
・訪問歯科の存在は心強く感じた。一般市民(在宅家族)の教育はまだまだ足りてないと感じる。
『第13回 宇部・小野田地区 胃ろう(PEG)セミナー』 受講後アンケート結果