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PEGは最高!No.4

 平成15年10月に、初回キット交換をして頂きましてから全くトラブル無く過ごしておりましたが、10ヶ月が経過しました頃から、右側四分の一に、わずかな肉芽が時折見られる様になりました。2日に1度のお湯洗浄も毎日となり、時折、リンデロンVG等を塗布したりしておりました。
今年に入りましてから、転居等と、大きな環境の変化があり、母、娘ともにストレスが蓄積されており、特に介護者である私のストレスは大きく、完全な介護・看護がままならない状態にもありました。その結果、2kg位太らせてしまいました。バード(編集部注:カテーテル)と腹部との間の遊びが狭くなり、圧迫させてしまった様に思えます。そろそろキットの交換時期なのではと少し迷っておりましたが、入浴時に西部訪問看護ステーションのナースさん達に診て頂きまして、交換時期であると決定して頂きました。その後に、金井内科ホームドクターに診て頂き、入院日を決定。2度目の交換であり、3度目の市医師会病院への入院となりました。
 今回の入院は、何しろエレベーターの無い4Fからの移動でしたので、どの様にして入院させようか?いろいろな案がだされたのですが、結果としては、事前予約での救急車の利用可能であるという事で、6人がかりでストレッチャーにての入院となりました。尚、帰路は、介護ヘルパー資格者2名(男性)乗務のストレッチャー型の民間のセンターハイヤーさんにプラス織絵の父にも大奮起してもらい、他、ヘルパーさん等で、4Fまで運んで頂き感激致しました。余談ではありますが、3年間程利用することの無かった福祉タクシーの増加とサービスの向上等を改めて確認させられました。

3年前から母ひろ子さんが作成している織絵NEWS
10月25日AM10:00入院。今回は、外科的に抜去をお願い致しておりましたが、複数の条件整わず中止となりました。PDN通信の第7号にて、岡崎編集員さんにご指摘されました「交換時のトラブル防止」の意味を身を持って体験させられました。「たかがPEG、されどPEG」。注意深いケアーと交換方法時期は、娘にとりましての今後の大きな課題と思われます。結局3日後の28日AMに、持参しておりました専用マウスピース使用にて、前回と同じく、内視鏡的に交換して頂けました。今回は黒川外科ドクターが担当して下さいました。わずかに見られた肉芽も除去処理して頂けました。
1ヶ月が経過しました現在まで、全く問題は無く良好な状態を保っております。
毎日、お湯洗浄時に、チューブをクルリクルリと廻して終了。
又、元の生活に戻りまして、たくさんの関係者に助けられながら、更なる回復に向けて、ファイト!

岩田織絵(30才)
使用キット メディコン(バード)PEGキット
パンパー型チューブ型20Fr
発病から丸11年が経過しました
筆者 岩田ひろ子(母)