HOME > 患者・家族 体験記 > なにくそ!俺はここにいる 107

なにくそ!俺はここにいる 107

京都府 飛田洋さん(68歳)

プラス思考

拝借遊び歌


『一』
朝だ夜明けだ  はじまりだ
今朝も気持は  飛び起きろ
 口をへの字に  するだけで
 暗くなるから  良くないぞ
プラス思考で  やるのだな
陽気に明るく  いさぎよく

『二』
鳥が鳴いてる  呼んでいる
外はいつもと  変わらない
 思い過ぎだよ  いじけるな
 悪く取るなよ  良くないぞ
プラス思考で  行くのなら
前だけ向えよ  ひたすらに

『三』
朝があなたを  まねいてる
何かありそに  待っている
 泣くも笑うも  おんなじだ
 凹む素振りも  良くないぞ
プラス思考で  これからも
心配かけずに  がんばろう

★ 凹む~へこむ


『一』
ここに来て
遊べや親の    ない雀
 私も独り    ベッドで独り
柿食えば
鐘が鳴るなり  法隆寺
 柿は無理でも  ゼリーは食える

『二』
かくなれば
かくなる事と  知りながら
 犯せし罪は   黙して語らず
正直は
あたり前田の  健太くん
 後でビデオを  見るはおかしき

『三』
うぬぼれに
花は咲いても  実は成らぬ
 鼻にメガネと  相場は決まる
とりあえず
菜根譚の    恋しさよ
 今更ながら   学んでみたい


ならぬ堪忍

アセをかく


『一』
ならぬ堪忍   するが堪忍
 我慢一途の
 そんな男に   あこがれて
心がけては   来たものの
 遠い理想に   過ぎなくて
 夢また夢で   終わりそう

『二』
ならぬ辛抱   するが辛抱
 我慢大事と
 むせる体を   こらえさせ
頭ごまかし   さからうが
 元に戻れる   明日はなく
 露また露と  消えるかも

『三』
ならぬ後悔   するが後悔
 我慢王子の
 尽くす誠を   ひたすらに
命がけでは   いたものの
 総て徒労で   甲斐もなく
 運また運で   終わるかも


『一』
寝てるだけでも
アセをかくから ポカリを頂戴
ドクター岡野が 注意をしてた
水気が抜けたら 倒れるそうな
予期せぬ余病を 呼込むそうな

『二』
予報どおりじゃ
アセをかきそう ポカリを頂戴
クーラー頼みは 育ちにあわぬ
電気を食うから エコには敵さ
やめれる限りは やめたい感じ

『三』
今日は風呂の日
アセをかくから ポカリを頂戴
メンバー次第で 湯当りしてる
京都の生まれの 江戸っ子気質
我慢はするけど 弱音は吐かぬ

★ 湯当り~ゆあたり

★ 気質~かたぎ


聖徳太子じゃないけれど

昼寝しないでがんばるね


『一』
聖徳太子じゃ  ないけれど
ナガラ行為は  ザラだった
 留守を頼まれ  ペンキ塗り
 電話しながら  指示を出し
 帳簿書き込み  ビールのみ
 立って食事は  なれていた

『二』
聖徳太子じゃ  あるまいが
ナガラ族とも  言えるかな
 暑い部屋から  抜け出して
 眠りつくまで  子守りした
 俺はイクメン  ハシリだと
 等となにげに  ツイッター

『三』
聖徳太子じゃ  ないけれど
ズボラ見本か  サンプルか
 運転ながらも  ヒゲをそり
 捨て目捨て耳  させながら
 町をドライブ  したもので
 割りと世の中  なじんでた

★ 運転~はしり


『一』
若いころには  欠かさずに
昼食してから  寝てたのに
昼寝しないで  がんばるね
 俺が予期せぬ  ポンコツで
 そんな余裕は  消えたかい
 迷惑かけてて  すまないね

『二』
散歩がてらの  デパ地下は
君のストレス  晴らすけど
昼寝しないで  無理するな
 俺は留守しか  出来ないが
 遠慮なんかは  せずと良い
 門限気にさせ  すまないね

『三』
若いつもりで  気張るけど
何処も疲れて  いやせぬか
昼寝せぬから  気にかかる
 俺はいきなり  ガラクタで
 苦労背負わせ  泣かせたが
 明日も続くが  すまないね

★ 台詞~せりふ

主治医より一言

<<プラス思考>>

 常に患者さん、家族に伝えている気持なのに、自分自身が忘れがちになります。

 プラス思考! プラス思考! 今日もガンバルぞ!

 ペグの詞もこんな感じでお願いします。