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なにくそ!俺はここにいる 108

京都府 飛田洋さん(68歳)

ご意見無用

ねむるまい


『一』
眠れぬ事は   あるけれど
一心不乱に   生きている
 心配御無用
 心配御無用   ご意見無用
  こんな位で   投げ出すか
  俺の望みは   これからだ

『二』
思わぬ人が   来るけれど
一期一会で   生きて来た
 心配御無用
 心配御無用   ご意見無用
  十九前後は   無茶もした
  俺の迎えは   やがて来る

『三』
屋根裏育ち   部屋住みの
一念発起も   無駄になる
 心配御無用
 心配御無用   ご意見無用
  運だ運命と   へたばるか
  俺の明日は   まだまだだ


『一』
ねむれない
 夜は静かに   ねむるまい
 徹夜覚悟で   朝日に向え
とりあえず
 時計の針と   オニごっこ
 オニは私か   さしあたり

『二』
ねむれない
 夜は努めて   ねむるまい
 我慢我慢の   我慢は続き
あせらすと
 羊数えりゃ   飛んで行き
 深い迷いの   闇へと辿る

『三』
ねむれない
 夜も良き哉  ねむるまい
 雨を楽しみ  自然に遊び
しみじみと
 流れ行くまま  ありのまま
 朝をむかえる  心でいたい


なあ・お前

屁が出るわ


『一』
なあ・お前
若い気分で   がんばるが
高齢なりに   ほどほどが
素適に飾る   ことだろう
『二』
なあ・お前
腰の痛みを   ごまかすが
歳齢なのと   しのびよる
衰えならば   来るころだ

『三』
なあ・お前
若い時から   変わらない
苦労を今も   させてるが
今更過去に   もどれぬか
『四』
なあ・お前
茶飲み話の   真似になる
世間の事を   聞くことで
二人を感じ   しあわせさ


『一』
扶養家族の   寝たきりも
人格あるぞ   なめるなよ
 丸くまん丸   いたいけど
  俺は意外と   根に持つぞ
  怒りに嘆き   屁が出るわ

『二』
扶養家族で   いるけれど
問題あると   いきどおる
 下手な企み   読めるから
  俺は義憤で   もがいてる
  怒りに震え   屁が出るわ

『三』
扶養家族に   落ちたけど
常識だけは   墜ちていぬ
 眼鏡違いの   ふるまいは
  俺の合点に  行かないね
  怒りで返す  屁が出るわ

★ 企み ~たくらみ

★ 墜ちて~おちて 

★ 合点 ~がてん 


商いバカではいたけれど

ブサオ君とは呼ばないで


『一』
油を背負って  生きるよな
商いバカでは  いたけれど
俺はちっとも  悔いはない
 元手切るのを  こわがらず
 赤字出さずに  これたのは
  俺にゃ秘密が  あったのさ

『二』
灯を消されて  手さぐりで
商いバカだと  言うけれど
自慢するほど  馬鹿でない
 人手足りない  バブル期に
 足を引っ張る  たわけ等と
  強いミカタが  おったのだ

『三』
力は出せぬが  知恵を出す
商いバカには  なるほどの
芸と呼びたい  アイデアが
 くされ縁だと  言いながら
 つかず離れず  来てくれた
  俺にゃ素適な  パートナー


『一』
不細工ですが  顔を見りゃ
ブサオ君とは  呼ばないで
 ご覧の通りに  寝たきりで
 見るも無惨な  よだれくり
過去の雰囲気  ないにしろ
 やめて下さい  出来るなら

『二』
不細工だけど  見たままに
ブサオ君とは  呼ばないで
 可愛い女房に  言われたら
 生きる意欲が  途切れがち
過去の記憶が  あるだけに
 よして下さい  泣けるから

『三』
不細工ながら  生きてます
ブサオ君とは  呼ばないで
 さいわい鏡を  見ないから
 あまり意識を  しないけど
過去と今とを  浮かべたら
 やめて下さい  おふざけは

主治医より一言

<<FAX送信のご挨拶>>

 昨日、アホ菅が任命した松本復興相と県知事との被災地会談をテレビで報道していましたが「知恵を出さないやつは助けない」とか「お客さんが来る時は自分が入ってから呼べ」と知事に云っていました。権力を持つ能力がない人間が権力を持つということは恐ろしいですね。この人物は以前、テレビの会見でサングラスを着用していたそうです。国民の公僕と云う言葉は、死語になっていると思うのは、小生だけなのでしょうか…。