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なにくそ!俺はここにいる 109

京都府 飛田洋さん(68歳)

人間だもの

眠れよ眠れ


『一』
朝の暑さは   平気でも
夜の暑さは   寝苦しい
 勝手な奴に   思えるが
 人間だもの   仕方ない
『二』
痛い時なら   我慢する
痒い時には   叫んでる
 勝手な癖に   困るけど
 人間だもの   仕方ない

『三』
汗を流さず   稼いだら
金は気楽に   旅に出る
 勝手な事と   嘆くけど
 人間だもの   仕方ない
『四』
先を競って   遊んだら
後の祭りに   悔むもの
 勝手な奴が   多いけど
 人間だもの   仕方ない


『一』
鳥は起きてぬ  眠れよ眠れ
 何することも  ないのなら
  寝るより楽は  なかにけり
起きて咽たり  するよりか
 知らぬが仏で  寝ていろよ
  下手に騒ぎを  起こすなよ

『二』
暑いさかりだ  昼寝だ昼寝
 省エネよりも  エコよりも
  寝るより上は  なかにけり
そんな時間が  持てるのは
 幸せものでは  あるまいか
  いらぬ不平を  持たぬため

『三』
夜は更けたぞ  眠れよ眠れ
 ヒツジを数え  とりあえず
  寝るのは楽と  向かいけり
夢の世界じゃ  自由だから
 現実なんかは  クソ喰らえ
  いやな不安と  おサラバだ


迷惑なのだ

一隅照らす


『一』
節電ブームと  コラボして
熱中症と    騒ぎすぎ
お蔭で私に   迷惑なのだ
 自然の風が   欲しいのに
 暑さ気にして  おらぬのに
 やたら冷房   入れたがる

『二』
電力会社に  義理はなく
冷房病が   嫌だけだ
誤解で困るよ 迷惑すぎる
 被災地今でも 変わらない
 避難所思えば 我慢だぞ
 戦後育ちは  気にしない

『三』
節電行動   義務であれ
熱中症に   お呼びない
年より鈍感  暴言なのだ
 年中留守番  部屋を出ぬ
 そんな傾向  あるものか
 休み休みに  馬鹿は言え


『一』
あきらめず
命つないで   やりとおし
 荊のおおい   人生行こう
  虹の彼方に   消えそうな
  遠い理想は   一隅照らす
『二』
言いわけは
安い化粧で   ボロが出る
 飾らぬ様な   人生しよう
  嘘が大手を   ふるけれど
  誠は負けず   一隅照らす

『三』
寝たきりに
暗い響きを   持つならば
 偏見捨てて   人生やろう
  何も未来は   ないけれど
  覚悟の我慢   一隅照らす
『四』
無理無駄と
変な理屈は   いらないぞ
 まん丸丸く   人生行こう
  手柄望まず   目立たせず
  しずかな心   一隅照らす

★ 荊 ~いばら


午後二時半のひまつぶし

寝付けぬ魚になりました


『一』
時間つぶしに  これからは
どんな事して  過ごそうか
ブ動詞あつめ  なんかして
言葉あそびを  したりして
 脳にストレス  かけようか
 午後二時半の  ひまつぶし

『二』
メタボ予備軍  でかプリン
刑事も顔負け  デカプリン
手作りならば  でかプリン
派手な飾りの  デコプリン
 夏に不向きの  抱きまくら
 午後二時半の  ひまつぶし

『三』
手柄よこどり  されたまま
下がる立場の  口惜しさよ
俺だとオレと  目立つより
花は持たせて  見るものだ
 知識ともかく  知恵ナキト
 午後二時半の  ひまつぶし

★ 刑事 ~デカ


『一』
節電ブームに  あおられて
水槽なんかも  とばっちり
 昼間はライト  消したまま
 真夜中ライト  つけられる
  お蔭さまです  知らぬ間に
  寝つけぬ魚に  なりました

『二』
停電するより  ましだから
水温なんかは  なれました
 パソコン画面  まぶしくて
 テレビの画面  ちらついて
  だから此の頃  何故かしら
  寝付けぬ魚に  なりました

『三』
節電するのは  義務にしろ
西日は暑くて  たまらない
 時折りカバー  くれるから
 どうにか一寸  やすめてる
  何だかんだで  この夏にゃ
  寝付けぬ魚に  なりました

主治医より一言

<<FAX送信のご挨拶>>

 ながら議員ばかりのこの国では、多くの変化は期待できませんね。今だに、米国がくしゃみをすれば、日本は肺炎状態は情けないですね。