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なにくそ!俺はここにいる 114

京都府 飛田洋さん(68歳)

人間やれば

仕事は遊び


『一』
飽きもせず
未だ作詞を  続けてる
 退屈しのぎ  暇つぶし
 面倒かけぬ  為と言え
十年越して  根気良い
人間やれば  可能だな

『二』
ネタならば
人の会話を  盗んでる
 乏しい知識  記憶でも
 考え尽くし  今に成る
電卓だけの  不器用も
人間やれば  意外だな

『三』
ひたすらに
仕事一途と  思ってた
 突然みんな  変ったが
 興奮せずに  落込まず
休みが嫌に  板につく
人間やれば  限りない


『一』
責任者とは   表の顔で
無責任者と   申します
楽しい今日の  思い出作り
仕事は遊びと  励んでた
 あああの頃の  あああの頃の
 無責任者は   何処行った

『二』
廊下は静かに  走って良いが
速度違反は   たいほです
約束通りに   その場で正座
規則を遊びに  叱ってた
 あああの頃の  あああの頃の
 無責任者は   何処行った

『三』
火災が起きたら 命が死ぬぞ
火事が燃えたら 逃げ出そう
避難の訓練   漫談もどき
仕事は遊びに  教えてた
 あああの頃の  あああの頃の
 無責任者は   何処行った

気遣い無用

皆は良いな


『一』
三男そだちで  あるせいか
 何だかんだと  言われても
我慢はするな  気遣い無用
 こころ配りが  わからずに
それが普通に  なりそうだ

『二』
部屋住育ちと  聞いたけど
 何だかんだは  あるけれど
遠慮はするな  気遣い無用
 いつも通りに  やることで
それが相場に  させるのだ

『三』
重荷を背負い  無理をして
 何だかんだと  来たけれど
犠牲になるな  気遣い無用
 後を真似など  させぬなら
ここで整理を  つけるのだ

★ 気遣い~きづかい


『一』
皆は良いな   食べられて
 私は見たり   聞くだけで
 毎日ひがみ   まくりだよ
  楽しみ一つ   持てないで
  残りの人生   過ごすのか

『二』
皆は良いな   出かけられ
 私はいつも   留守ばかり
 正直いじけ   ぱなしです
  立場の違い   わかるけど
  惨めに人生   過ごすのか

『三』
皆は良いな   ごまかせて
 私はたえず   ありのまま
 偽るなどと   気がつかぬ
  騙され続け   泣くなんて
  ご免の人生   過ごしたい

★ 皆~みんな


それでも私は生きている

今日は明日の今日なんだ


『一』
仕事いのちは  パーとなり
餃子ラーメン  食べられず
くずは淀とは  おみかぎり
 面壁九年じゃ  ないけれど
 十年過ぎても  このざまで
  それでも私は  生きている

『二』
お家いのちで  いた割りに
くわえ煙草が  くせになり
犬のさんぽで  憂さ晴らす
 南船北馬じゃ  ないけれど
 多忙な日々が  なつかしく
  それでも私は  生きている

『三』
プラス思考が  取り得だと
酢蛸ビールが  ゼリーでも
口にはいれば  ごきげんさ
 極楽とんぼに  輪をかけた
 気楽さ武器に  なにくそと
  それでも私は  生きている


『一』
一度や二度の  しくじりで
挫折感じちゃ  ならないぞ
 夢がすんなり  かなうなら
 誰も泣いたり  するものか
今日は昨日の  今日でない
今日は明日の  今日なんだ

『二』
一途な思いに  かぎるけど
人は変わって  変じゃない
 夢がなんとか  みつかれば
 今度こそはと  向かうのだ
明日が未来を  待っている
今日は明日の  今日なんだ

『三』
一事が万事と  生きて来て
花を咲かせず  散ったのや
 何だかんだと  ごまかして
 大手ふれてる  不思議さに
明日の疑問は  そこまでに
今日は明日の  今日なんだ


ハムラビ法

ものは順番


『一』
目には目を   歯には歯を
すればやられる お釣り来る
ハムラビ法で
ハムラビ法で  ないけれど
それが自然で  ないかいな
世の中総て  ギブ&テイク

『二』
目には目を   歯には歯を
思い出すのさ  振り返れ
ハムラビ法で
ハムラビ法で  終わらない
女の仕返し   倍返し
避けたいのなら ギブ&テイク

『三』
目には目を   歯には歯を
油断するなよ  なめるなよ
ハムラビ法で
ハムラビ法で  済まないぞ
窮そかえって  猫をかむ
嫌なら嫌で   ギブ&テイク


『一』
タマゴが先か  ニワトリか
ものは順番   神代から
電車バスでは  降りてから
生き死にだけは わからんぞ
歳の順とは   限らんぞ

『二』
買うのが先の  ジャンボだぞ
ものは順番   屁は出物
歩道のチャリは 遠慮しろ
優先順位は   犬猫も
家族間では   一寸違う

『三』
基礎から先が  しきたりで
ものは順番   なんだよね
ルール違反も  いるけれど
偉い奴だと   誉めないね
真似する輩   僅かだよ

★ 輩~やから

主治医より一言

<<ものは順番>>

 我家には、9才のヨークシャー犬(♂)、6才のホワイトテリア(♀)(長男からの出戻り犬)、5才のヨークシャー犬(♀)がいますが、一つの器で水を飲む時は、どんなときでも9才のヨークシャー犬が最初に飲んでいます。老犬でヨロヨロなのにちゃんと優先順位があるようです。血がつながってなくても動物の世界はすばらしいですね。それに比べて人間の世界は……。