飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる 129 (2)

京都府 飛田洋さん(70歳)

迎合しすぎ

愚痴を言う


『一』
通販見てたら  タレントが
白けるほどに  媚びを売る ★1
 俸給が良いとは 聞くけれど ★2
 台本通りか   騒ぎ過ぎ
誇りないのか  プライドは
迎合しすぎと  思うけど ★3

『二』
本音を隠して  政治家は
日和見的な   媚びを売る ★4
 大事な選挙と  わかるけど
 優先し過ぎは  三流だ
理想主張を   忘れ去り
迎合し過ぎと  思うけど

『三』
世論に逆らい  金の為
評判悪いが   天下る ★5
 三途の渡しは  六文と ★6
 昔も相場は  決まってる
無駄に稼いで  恥さらし
迎合し過ぎと  思うけど

★1 媚び~こび    

★2 俸給~ギャラ   

★3 迎合~げいごう  

★4 日和見~ひよりみ 

★5 天下る~あまくだる

★6 三途~さんず   


『一』
纏めて云うと
次からつぎと  愚痴を言う
 思い出すたび  呼ぶほうが
 貴方の好みの  タイプかい
悪く取るのも  良いけれど
 嫌に成らぬか  なにもかも

『二』
後から云うと
一度に云えと  愚痴を言う
 みんな確かめ  去るならば
 遠慮しながら  たのまない
暗く取るのも  良し悪しで
 それじゃ人生  つまらない

『三』
何れにしても ★
何だかんだと  愚痴を言う
 丸いタマゴも  切りようだ
 物は取りよう  とらえよう
長いようでも  つかのまだ
 後のまつりは  いやなもの

★ 何れ~いずれ


まじめ一途

姿見ぬより


『一』
背中にベッド  背負うよに
上を見上げて  暮らしてる
 あれから何年  たつのかと
 それを忘れた  みじめさよ
まじめ一途で
まじめ一途で  生きたのに

『二』
細目のベッド  照れながら
終の棲み家と  鼓舞してる
 かれこれ十年  寝てるのに
 どうも床ずれ  出合わない
まじめ一途な
まじめ一途な  せいかしら

『三』
柔らかベッド  張り付けば
自然気持ちも  やすらぐよ
 ずいぶん長年  この部屋の
 主でいるけど  飽きは来ぬ
まじめ一途で
まじめ一途で  いてるから

『一』
暑い暑いと
挨拶代りが  部屋に来る
 毎度毎度で  正直言えば
 良さが半減  うんざりだ
耳に蛸だし  嫌だけれど ☆
姿見ぬより  まだましか

『二』
暑い暑いが
口癖女房が   部屋に来る
 熱中症より   正直言えば
 冷房病じゃ   冷えすぎる
声は大きく  エンドレス
姿見ぬより  ゆるせるか

『三』
暑い暑いと
設定温度を   替えて出る
 外は真夏の   盛か知れぬ
 俺の身体は   苦にしない
いらぬ節介   だとしても
姿見ぬより   かわいいね

☆ 嫌~や


言わぬが花でケセラセラ

川柳もどきでお茶にごす


『一』
聞く耳持たぬ  つもりなら
言わぬが花で  ケセラセラ
 知識を知惠に  取り込まぬ
 そんな生き方  それも良い
前に行かぬぞ
進まぬけれど  まあいいか

『二』
言う事すべて  無視ならば
言わぬが花で  立ち向かう
 苦労を苦心で  オブラート
 無駄な悩みは  抱いてない
それを盗む気
努力をせぬか  まあいいか

『三』
見聞きを隠し  かかわらず
言わぬが花で  ケセラセラ
 後悔するのも  しないのも
 みんな貴方の  ことだから
後のまつりを
俺は知らぬが  まあいいか


『一』
和歌や俳句と  行かぬから
川柳もどきで  お茶にごす
どうせ世間は  気にせぬし
でかい野望が  あるでなし
着た切り老人  なればこそ
退屈しのぎの  ひまつぶし

『二』
ボケの防止と  リハビリに
川柳もどきに  目を向ける
どうせ文句と  言うけれど
俺はぶんくと  読ませるが
老いぼれ老人  気まぐれな
退屈しのぎの  ひまつぶし

『三』
囲碁や将棋に  手が出せず
川柳もどきで  お茶にごす
どうせ文無し  パラサイト
俺のこころの  つぶやきと
着た切り老人  コラボさせ
退屈しのぎの  ひまつぶし

主治医より一言

<<まじめ一途>>

 今年は、京都で5月10日から12日まで3日間、日本消化器内視鏡学会(会員数約3万5,000人)がありました。気がつけば、30年以上、毎年この学会で発表しています。

 今のところ研究意欲(発表意欲)はあるのですが、同時に受けたセミナーの講師の年令が小生より10才以上若かったのが少し気になりました。まぁ、まじめ一途が一番大事でしょう。