飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる132

京都府 飛田洋さん(70歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

FAX送信のご挨拶

福島の吉田所長が若くして亡くなられた。ご冥福を祈る。

報道によると、責任感の強い素晴しく立派な人だったとか
惜しい方を失ったものだ。当時海水注入とかベント騒ぎに
素人の恐さで雪をぶちまけろ、とかドライアイスで冷やせ
なんて妄想を恥かしく思う。相変らずの猛暑日が続くのに
節電の呼びかけは耳にしない。電力の供給は大丈夫かな?

作為的な政策的な停電は嫌ですね。困りますね。

【俺流・文句と違う・ぶんくやで】

※ 人が来て 山はにぎわい ゴミ増える

※ 咽るたび 浴衣はだけて 世話かける

※ 他党責め 自党美化する いやらしさ

※ 下手な事 書けば逮捕の ネットかな

※ この選挙 知らぬ違反で もりあがり

※ 寝返りを 打てぬ背中は アセまみれ

※ 苦しげな 暑いあついは 気になるな

※ 暑いけど 暑いと云えず 耐えるのみ

※ この患者 知らぬ看護婦 まぐれ込み

※ 最後まで 怒りまくりの 今日の風呂

※ 拍子抜け ネット選挙の しずけさよ

※ 驕るなと 平家もどきが ほざいてる

※ 選挙後も 譲り合わずに いがみ合う

※ 花まるの 風呂の後だが ゼリーなし

※ 自然には 虐められても 泣き寝入り

心頭滅却すれば火も又涼し。昔は良く聞いたものです。

夏はこれから本番。皆様のご活躍をお祈り申し上げます。

平成25年8月1日(木曜日)

飛田 洋

批難に非ず

五分足らず


『一』
人の事だと   我が妻は
大胆不敵に   介護する
 十年過ぎて   異常なく
 体の何処も   変化ない
  見掛と違う   丈夫さに
  虐待いじめ   さに非ず ☆

『二』
時は金だと   我が妻は
問答無用の   介護する
 優しい言葉   気配りは
 愛人ルイに   頼めだと
  何かと多忙   熟知ゆえ
  辛抱がまん   さに非ず

『三』
加減忘れて   我が妻は
傍若無人に   介護する
 阿吽の呼吸   苔むして ☆
 女房の勘と   くされ縁
  総てを信じ   頼り切り
  批難に苦情   さに非ず

☆非ず~あらず

☆阿吽~あうん


『一』
五分足らずで  呼んでいる
そんな流言が  飛ぶけれど ☆
 派手に出入を  させたかな
時間あたりに  いかほどで
一日がかりは  いかほどか
 指を貸そうか  足りるかな

『二』
五分足らずで  ベル鳴らす
そんな苦情も  聞いたけど
 下手な気分に  させたかな
別にその気は  ないのだが
特に云う気も  ないけれど
 足を止めたか  向けさせた

『三』
五分足らずで  呼びつける
そんな批判も  はいるけど
 俺が出向くに  無理がある
物は取りよう  だからして
物は聞きよう  だからする
 耳は飾りじゃ  ないからね

☆流言~るごん


焼きなおし

約束だけは


『一』
二行似てたら  あやしいが
盗作もどきに  なるけれど
一行ぐらいは  気にするな
浮かぶ言葉は  変わらない
 そんな疑惑を  避けるのが
 そこの逃げ道  焼きなおし

『二』
好きな台詞が  出来たなら ☆
活用したくて  たまらない
まして自作を  気にするな
誰もフレーズ  変わらない
 そんな気遣い  するよりも
 それで自前の  焼きなおし

『三』
意識するなよ  こだわるな
盗作なんかは  バブルだよ
俳句世界じゃ  書けないぞ
誰か何処かで  書いたかも
 そんな疑問は  パスだよと
 それで特技が  焼きなおし

☆台詞~もんく


『一』
男であれば   女でいても
人間だもの
 約束だけは   まもるんだ
地方時間は   聞くけれど
それは論外   なのでして
 世間は甘く  ないですよ

『二』
男と言えば   女としても
人間として
 約束だけは   まもるのさ
君が大人で   あるならば
手本見本に   なることで
 子供の夢を   こわすなよ

『三』
男はいつも   女もいつも
人間らしく
 約束だけは   まもりきれ
恋に恋して   いるけれど
愛も遊びで   ないからな
 お互い譲り   おもいやれ


不治の病じゃあるけれど

この世に神が居てたから


『一』
不治の病じゃ  あるけれど
 お蔭さまです  私はゲンキ
介護させては  いるものの
減らす努力は  つづけてる
 朝が変わらず  来るように
 俺も変わらず  明け暮れる

『二』
不治の病じゃ  あるけれど
 試練だろうが  私はゲンキ
見舞なんかは  減るもので
友はパソコン  閉じこもる
 外はどうでも  どうだろが
 世間知らずで  押しとおす

『三』
不治の病じゃ  あるけれど
 挑む気もなく  私はゲンキ
言葉なくした  口惜しさは
口のわざわい  消え去りぬ
 出来る事なら  自死したい
 そんな身勝手  連れ去りぬ


『一』
この世に神が  居てたから
僕とあの娘が  出くわした
 縁もゆかりも  ない場所で
会わぬ二人の  めぐり合い
 軟派みたいの  ためらいが
 脅しまじりの  ふざけ呼ぶ

『二』
この世に神が  居てたから
何もからず  あるいてた
 付かず離れず  いたからか
愛と言う名に  染め上げた
 夢とうつつは  ちがうのに
 苦労背負いに  来てくれた

『三』
この世に神が  居てたから
自慢していた  その気立て
 こんな立場に  ならずとも
誇りなんだよ  いままでが
 後のまつりで  口惜しいが
 誤算過ぎたよ  なにもかも

主治医より一言

<<不治の病じゃあるけれど>>

 介護を減らす努力もされているとは、感服しました。お互いに思いやりが大事ですよね。世間知らずと言われますが、誰よりも世間の事は、御存知と思います。これからも色々と御教示の程お願いします。