飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる133

京都府 飛田洋さん(70歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

FAX送信のご挨拶

新学期が始まります。この暑さで通学路の交通事故からの
安全確保が気になります。そこで提案ですが学童通学路の
左右一メートル前後の幅で舗道を、歩道と自転車道として
残し中央舗装を剥がし地道を復活させるのです。

舗道との境界には商店街、町内会の各地区がプランタンで
花を植えたり桜でも植樹すれば集客が見込めるのでは?

高齢化社会になり若者の車ばなれも聞く、高度成長期並に
抜道を通らず舗装された幹線道路を走れば良いのです。

ゲリラ豪雨は無理でも地道が雨を吸い下水の補助をする。

増えた地下水を汲み出し海に流して海水温を下げ、原発汚
染水をうすめる。この暑さともサヨナラだ。 等と気楽に
色々考えて、お蔭さまで今日も元気に暮らしております。

【俺流・文句と違う・ぶんくやで】

※ 検査逃げ 痛みこらえる おろかもの

※ 準備して 待つ間が暑い サポーター

※ 我が街も ゲリラ豪雨に 泣かされる

※ 暑い日は やはり汗引く むしたおる

※ お互いに 相手をなじり 取り得なし

※ 仲良しと 聞くが昼寝の 邪魔するな

※ 地下水で 海を冷やせば いかがかな

※ 志願して 何年ぶりかの タッピング

残暑厳しき中、ペグの交換時期になり、参十何代目かも

宜しくお願いします。皆様のご健康お祈り申し上げます。

平成25年9月1日(日曜日)

飛田 洋

命の助っ人

小さな嘆き


『一』
十と五年を   生き抜いて
 知らぬ間に   寝たきり爺
食事の苦労   ないけれど
 毎度何かと   世話かける
ペグは命の   サポーター
『二』
十と五年を   寝たまんま
 扶養家族で   寝たきり爺
栄養補給に   抜かりなく
 床ずれ今も   出来てない
ペグは命の   サポーター

『三』
十と五年を   変わりなく
 元気自慢の   寝たきり爺
赤鬼もどき   みたいでも
 病人らしく   ないだろう
ペグは命の   サポーター
『四』
十と五年は   パソコンで
 趣味と格闘   寝たきり爺
家族介護の   手をやすめ
 一寸息抜き   くれている
ペグは命の   サポーター


『一』
後遺症でも   ないけれど
夜の夢とも   ご無沙汰だ
 浅い眠りの   せいなのか
 父や母とも   逢われない
これが私の   小さな嘆き

『二』
痛い痒いで   あるでなし
別に支障は   ないのだが
 怖い夢見て   うなされる
 記憶一度も   ないのだよ
これが私の   小さな悩み

『三』
脳に異常は   ないはずで
せめて昔を   見て見たい
 仲間外れで   いるようで
 辛い気持に   させるのさ
これが私の   小さな嘆き


地頭と女房

ハイカラ病

※熱中症

『一』
泣く子と地頭  女房にゃ
逆らえないね  現状じゃ
 美味しい事を  並び立て
 苦労ばかりと  この荷物
下手な覚えが  釘を刺し
我慢しろよと  諫めてる

『二』
泣く子と地頭  女房にゃ
世間は何故か  比べてる
 同じにするな  並べるな
 話題そのもの  許せない
俺にしたなら  誰よりも
信じられるし  頼れるね

『三』
泣く子と地頭  女房にゃ
勝てぬと嘆き  凹むのか
 夫婦もたえず  譲るもの
 相手いためて  何に成る
損をするのは  お互いで
意識しないが  争そわぬ


『一』
暑いあついと  入れ代わり
顔を見せては  言うけれど
 俺はユカタで  寝っぱなし
動き失くした  この身では
割りと涼しく  過ごしてる
 ハイカラ病を  気にしすぎ ☆

『二』
暑いあついが  あつあつと
叫ぶけれども  まだまだだ
 俺はこたえぬ  寝っぱなし
君らステテコ  ムームーで
常にいてたら  風邪引くぞ
 ハイカラ病に  そなえてる

『三』
暑いあついと  聞かすけど
感じないのさ  悪しからず
 俺はなにしろ  寝っぱなし
時代おくれが  売りでして
流行やまいの  柄じゃない
 ハイカラ病が  逃げて行く

☆病~やまい


遠慮は損慮と言うけれど

短気は損気と言うけれど


『一』
遠慮は損慮と  言うけれど
遠慮は損慮で  あるものか
 そんな気配り  することが
 甘えさせてる  駄目にする
遠慮するより  さりげなく
言えば伝わる  ものなのさ

『二』
遠慮は損慮で  あるまいか
遠慮は損慮と  おもわせる
 つまり気配り  されてると
 知らず天狗に  させてぬか
配慮しないで  おくほうが
自立はやめる  ものなのさ

『三』
遠慮は損慮と  言うけれど
遠慮は損慮で  ありたいね
 そこに気配り  見せないで
 注意するのも  おもいやり
遠慮しないで  やるほうが
それが相手の  ためなのさ


『一』
短気は損気と  言うけれど
確かに云える  そうだよね
 吐いた唾だし  飲み込めず
 出した後から  悔やむより
 口をへの字に  むすんでも
 ここは我慢だ  しんぼうだ

『二』
一心太郎じゃ  ないけれど
粋がることの  おろかさよ
 その場限りの  ことならば
 下手に騒ぎを  ひろげるな
 恥をかくのを  見てられぬ
 ここは余裕の  みせどころ

『三』
短気は損気と  言うけれど
名のある人も  悔やんだろ
タヌキ親爺の  真似をして
 時節待とうよ  ホトトギス
 一度かぎりの  出合いなら
 ここは性根の  いれどころ

主治医より一言

<<命の助っ人>>

 あっと云う間の15年間でしたね。“ペグは命のサポーター(助っ人)”は、すばらしい表現ですね。今後「京都在宅医療塾」で使わせてもらっていいですか。