飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる144

京都府 飛田洋さん(71歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

【雑文暴論】⇒ベッドの主

ベッドの主と自称している。自嘲気味ととられるが、意外
と現役時代の夢が2,3日入院して爆睡したかったのである。

実際に父親の代理の使いにかこつけてサボり、川原で休息

危険を予測したら、安全な空地に停車させ、居睡り運転を
防止して来た。常に睡眠不足で、今の方が健康そうな顔だ
そうで、縁?あって実現したベッド暮しではあるが、動けぬ
体では、ベッドの主じゃなくベッドの置物でなかろうか。

【俺流・文句と違う・ぶんくやで】

※ 争そわぬ 国の巻き添え たまらない

※ 上を見ず 身丈合わせて 足るを知る

※ 拉致家族 糖よろこびは たまらんな

※ 切れた糸 無理に結んで 耐えている

※ 勝ち試合 見れば堪らぬ タイガース

※ 何であれ 口にしたいな 食べたいな

※ 雨垂れに 耳をそばだて たしかめる

※ 床ずれに 成るな予備軍 立ち上がる

※ 熱気入れ 暑い暑いじゃ だれるはず

※ 支持率の ありし未練を 断ち切れぬ

※ あの頃を 思い出しては たらとレバ

※ 平和ボケ これが普通で 他意は無い

口にして 暑さが逃げて 行くのかな でも暑いですね

熱中症をふっ飛ばす皆様のご健康をお祈り申し上げます。

平成26年8月1日(金曜日)

飛田 洋

たらとレバ

天気の解説


『一』
鱈の造りじゃ  ないけれど ☆
もっての外さ  たらとレバ ☆
 後悔している  反省してる
あの日あの時  ああすれば
後のまつりの  たらとレバ

『二』
若い身空じゃ  ひた向きで
思いもしない  たらとレバ
 後悔している  反省してる
この日この時  こうなると
誰がわかるか  たらとレバ

『三』
レバの刺身で  あるまいし
口にはすまい  たらとレバ
 後悔している  反省してる
二度と還らぬ  くりごとは
未練がましい  たらとレバ

☆ 鱈~たら

☆ 外~ほか


『一』
豚に真珠の   天気の解説
 俺は雨など   かかわらぬ
釈迦に説法   もどきだし
 違う話題は   ないのかね

『二』
猫に小判の   天気の解説
 六時前から   聞いていて
温度管理を   済ませてて
 笑い堪える   身にもなれ

『三』
籠の鳥にも   天気の解説
 外の様子は   ご無沙汰で
傷に塩だと   読めずとも
 他に話題は   ないのかね

『四』
毎度得意気   天気の解説
 別に役にも   立たないし
何も興味を   持てないね
 旬な話題は   ないのかね


男はつらい

忠告しとく


『一』
男はつらいで  ないけれど
俺はあんなの  あこがれる
 思ったことを  吐き出せて
 行きたい時は  飛び出せる
世間染まらず  合わせずに
てめえ勝手に  生きたいな

『二』
男はつらいで  ないけれど
俺もあんなに  過ごしたい
 格差のことは  おとぼけか
 遠慮を知らず  やり抜ける
浮き世離れは  ぴかいちで
てめえ勝手を  うらやむよ

『三』
男はつらいで  ないけれど
俺はあんなに  なりたいな
 騒ぎのことは  気にかけず
 喧嘩もすれば  飲みまくる
空気読まない  馬鹿さには
てめえ勝手に  あきれてる


『一』
工事現場じゃ  あるまいし
でっかい声で  どなるなよ
 忠告しとくぞ  忠告しとく
 こんな会話を  つづけたら
針の落ちたの  聞こえまい
風のささやき  聞こえまい

『二』
中央市場じゃ  あるまいし
どっこい声は  とどいてる
 忠告しとくぞ  忠告しとく
 こんな暮しを  していたら
虫の鳴く音も  聞こえまい
雨のしずくも  聞こえまい

『三』
火災現場じゃ  あるまいし
しっかり話し  きいている
 忠告しとくぞ  忠告しとく
 こんな普段で  あるのなら
人が来たのも  聞こえまい
川のせせらぎ  聞こえまい


文句ばかりと愚痴ばかり

地元で買おう地元を守れ


『一』
朝から晩まで  飽きないで
文句ばかりと  愚痴ばかり
聞けば気持が  落ち込むよ
 なんで素直に  とれぬのか
 なんで事実に  目を向けぬ
皆を見てると  じれったい

『二』
一から十まで  いつまでも
文句ばかりと  愚痴ばかり
違うはなしは  ないのかよ
 なんで優しく  見てやれぬ
 なんで明るく  聞き取らぬ
皆は何故だか  意地っ張り

『三』
何から何まで  なんとなく
文句ばかりと  愚痴ばかり
こぼす言葉に  うんざりよ
 なんで上手に  受け止めぬ
 なんで気楽に  しておかぬ
皆はたしかに  馬鹿ったれ


『一』
大手で買うも  良いけれど
地元で買おう  灯をまもれ
 何処の誰かと  うたがわれ
 物の売り買い  するよりも
散歩がてらに  冷やかして
頼りなるのも  小売りの灯

『二』
大手に行くも  良いけれど
地元で買おう  灯をまもれ
 人に聞かずに  買えるけど
 割りと音痴に  成って行く
捨て目捨て耳  智恵生かす
利口ものには  小売りだよ

『三』
大手は何処か  消え去るが
地元はされぬ  灯をまもれ
 もしも子供が  ころんだり
 したら得意に  はしりより
街ににぎわい  欠かせない
味のあるのが  小売りかな

主治医より一言

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 ベッドの置物は、見るだけで何も語ってくれません。今後ともベッドの主(介護現場の主)として、色々な事を御教示お願いします。