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なにくそ!俺はここにいる⑮
                         京都府 飛田洋さん(59歳)

PEGの交換日記③

  7月になって、はしがきも書かぬうちに、突然パソコンが故障した。
PDNに送稿も出来ず、事情も伝えられず大変な、ご迷惑をおかけ致した。
許していただきたい。
パソコン修理に五十余日かかり、操作手順と違い、活字の大きさにとまどっている。
設定も狂っていて、調子が悪すぎる。
最初からだと、こんなものだろうが、三流の技術者か手抜きだろう。
私は文句が言えないので仕方なく使ってる。
私の記録は消去され私に不必要な病人用語が登録されていて試行錯誤が続いている。

さて、退院以来何度目かのPEG交換が、自宅ベットで今月行われるらしい。
前回は、お見えになってから施術と世間話で帰られるまで20分ほどだった。
たまに出血する日も、あったらしいが、私は気にならなかった。
前夜に主治医の先生からの連絡で、朝食を抜くだけだから緊張感もなく、気楽なもの。
PEGとは、(いろう)の事と思っていて、私の胃袋の代わりである。
先生のご指示で家族が必要カロリーを事務的に流し込むだけだから介護の手を軽減させてくれている。
調理でカロリーやバランスに悩むことはない。暴飲暴食による膨満感、満足感や熱中しすぎの空腹感はPEGにして、いつの間にか忘れているようだ。
施術が終わるたび、大丈夫かと、見守る妻は心配してくれるが、臆病な私には採血のほうが苦手である。
血流が細いのか点滴や血液検査の注射針には全くの別人格で採血では先生を困らせてる。

このごろは、ひそかにPEGで、カロリーを受けながらダイエットしている。
結果がでれば報告しよう。

 


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