飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる164

京都府 飛田洋さん(73歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

無責任者の【雑文暴論】⇒【光陰矢の如し】

【光陰矢の如し】、月日は百代の過客にして元の水に非ず
高校時代の【古文の授業】の、あやふやな記憶の一端で、
不確かな浅学ぶりが、わかる。確定申告も終り年度も変り
先日、題材に思い悩み、一息入れたのも束の間、自分自身
の【想定期日】まで随分あるのに今から焦り、困ってる。

政治は何かと話題が多くあり、貴殿に言う資格があるのと
?云いたくなる【政治屋】家業の議員が増殖している。

【今太閤】ともてはやされ清濁併せ呑んでた【政治家】や
【風見鶏】と酷評されながらも日本を導いた【政治家】も
いたが、問題に成りがちな世相なのに問題を【政治屋】は
懲りもせず情けない話題を提供している。

こんな議員でも議員で、戦後70年【昭和憲法】を守る事で
紛争も知らず生きてこられた。【天下泰平】が長く続いて
お蔭さまで、敗戦国の島国が世界で大きな顔でいられた。

【W選挙】【憲法改正】【再軍備】などの単語が日常会話に
使われ出したが80年前を連想する。【再軍備】等、今更で
戦後の【警察予備軍】や【自衛隊】発足当時ならともかく
実体験ゼロの、ゆとり世代中心の軍は恐ろしい気がする。

空巣に入られぬように鍵をかけて備える今の【自衛隊】は
平和維持軍として立派と尊敬出来るが【戦争屋】の軍隊は
今後も必要かと、無駄に考える事でボケの防止をしてる。

しかも、やがて【原発列島】に成ろうとしている国土に
原発を狙い撃ちされたら避難、疎開地はあるのだろうか?


エイプリルフールを忘れていました。作品を送ります。

皆様の変わらぬご健康をお祈り申し上げます。

平成28年4月1日(金曜日)

≪ケセラセラ≫

≪別れた後で≫

二行きめる
『一』
時間通りに   捗らず
腹を立たせる  プリンター
 老いの仕業か  悲しいが
 鈍い反応    気にするな
どうせ世の中  ケ・セラセラ

『二』
道路事情と   弁解が
困り者だよ   待ちぼうけ
 時は空しく   足早で
 手持無沙汰   過させて
怒りめさるな  ケ・セラセラ

『三』
予定通りに   進まずに
焦りまくりの   プリンター
 冥土土産に   買換えは
 それが思案の  三丁目
成るよに成るさ ケ・セラセラ

二行きめる
『一』
貴方と別れた  その後で
貴方の子どもを 産みました
貴方の総てを  知らぬ子に
貴方の笑顔を  見ています
 『二』
 私は忘れて   おりません
 私は子どもと  二人です
 私に縁談    来ましたが
 私にふんぎり  下さいな

『三』
貴方の情報   何もなく
貴方の未練が  募ります
貴方を憎んで  恨むのに
貴方は貴方で  いてほしい
 『四』
 私の憧れ    消えません
 私は子どもと  暮らします
 私は昔を    辿らずに
 私は明日あすへと  向かいます


≪昔がこいし≫

≪散髪したい≫

二行きめる
『一』
昔懐かし    昔がこいし
野望隠した   昔がこいし
 東京夢見た   学生時代
あの頃の
演歌狂いが   黙々と
 演歌無縁の   作詞で暮す

『二』
昔懐かし    昔がこいし
時間つぶしと  言い訳まじる
 四角四面な   言葉で綴る
アンテナは
題材求め    巡らすが
 記憶頼りは   悲しく辛い

『三』
昔懐かし   昔がこいし
理屈屁理屈   母親譲り
 小言半ばの   説教主流
さりげなく
説を認めて   受売りの
 老いの寂しさ  光陰待たず

二行きめる
『一』
長く伸びたね  長髪だ
青春時代を   思い出す
 今更色気    持たぬけど
 忘れられない  身嗜み
急いでないが  痒いから
早く頼むよ   散髪したい

『二』
長く伸びたね  短髪が
節約なのさと  負け惜しみ
 イスラム国の  宣伝に
 迷える羊    居るようだ
他国の遠い   話だが
俺はとにかく  散髪したい

『三』
長く伸びたね  ゴマ塩で
半々なのか   禿なのか
 TVを消した  画面には
 知らぬ爺が   写り込む
ついでの時に  贅沢に
予約出来たら  散髪したい


≪世間やりたい過ごしたい≫

≪着た切り雀のひとりごと≫

二行きめる
『一』
元気なりたい
元気なりたい  復活したい
口を出したい  手出したい
世間やりたい  世話したい
夢を追いたい  みてみたい
アー ご尤も  ご尤も

『二』
五年たとうが
五年たとうが  十年だろが
辛いけれども  あきらめぬ
生きる限りは  なにくそで
頑張り抜くぞ  やけくそで
アー ご尤も  ご尤も

『三』
希望持ちたい
希望持ちたい  活躍したい
骨を折りたい  世話したい
意欲抱きたい  生きてたい
アー ご尤も  ご尤も

二行きめる
『一』
苦痛なんかで  ないけれど
 病気だそうで  闘病中
着た切り雀の  陰口は
 これは癪だが  ご名答
元に戻れぬ   口惜しさは
 後の祭りの   口惜しさよ

『二』
苦痛知らずで  いるけれど
 動けないから  退屈至極
着た切り雀で  評判は
 不精者には   相応しい
手抜き介護も  公認で
 三日過ぎたら  やめられぬ

『三』
苦痛なんかで  ないけれど
 声を失い    前途は暗い
着た切り雀で  服装に
 興味薄けりゃ  無理もない
それの不服を  云うよりも
 云えぬが花の  しあわせよ


主治医より一言

無責任者の【雑文暴論】⇒【光陰矢の如し】

あいかわらず、頭脳明晰に世相を一刀両断ですね。今月もお手柔らかにお願いします。