なにくそ!俺はここにいる179京都府 飛田洋さん(74歳) 飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。 完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。 毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。 |
■ハンサ・無責任/二行きめる個人の見解
《決めつける》 平成30年1月1日(月曜日)
年賀代わりに四十年にわたる競馬経験を気分転換に書くつもり
ところで機を見て森を語るなと言う《決めつける》のは余り宜しくな 自己責任を自覚してられるみたいで喜ばしく思える。
八百八寺と言われるように京都は神社仏閣が非常に多い。 昔々電話帳で調べたのだが同名異寺が多く並んでいた。確か阿 そこで 《決めつけて言わず思わず聞き取らず》だってさ 次回に |
■ ハンサ・無責任者二行きめるの《二行詞》
・ひとりごと寂しかろうと聞いている この現実を許して欲しい
・肩こりを知らぬ寝た切り首の筋 痛めたらしく云えず明け暮れ
・済みません言えば済むのに言えなくて 事が広がり騒ぎ大きく
・糸目には薄目を開け気配見る 特殊技能を知るや知らずや
・私ならなら出来ない事だ真似出来ぬ 事があふれる此の世の中よ
・吸引で尿意もよおす面白さ へんてこりんに知らず吹き出す
・パソコンをたまに休めと妻は言う それで休めば閑もてあそぶ
・誰かする誰かしてると誰もせぬ 誰も来ぬのは誰の所為かな
・トイレ中声を掛けるな馬鹿ったれ 気分そがれる意欲うしなう
・寒いなら休んでもらって良いけれど 菜の花咲けば冬眠終わり
・ひとり居る部屋の温度は耐えられる 冬は寒いが夏はそれなり
・咳き込めば弾みで都度にベル鳴らす 迷惑だけど何ともならぬ
・すまんのう寒くないのが寝た切りじゃ 外に出ぬから実感わかぬ
・気にしてりゃ部屋に来る筈のぞく筈 何も言わぬが俺は思うな
≪苦労苦の字≫ |
≪もたもた爺≫ |
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≪ノーテンキ≫ |
≪演歌書く気≫ |
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主治医より一言
《決めつける》
H18年に京都新聞に紹介させてもらった記事を想い出しました。
あの頃は、医学部出たての若い研修医を事前情報を与えずに 飛田さん宅に連れて行って先に診察をしてもらい(ほとんどの場合あまり話しかけずに黙々と診察する先生が多かった)、その後 飛田さんの作詞の作品等を見せて いかに今の状態でも密に本人との意思疎通が計られているか説明し、びっくりしていたのを覚えています。医療者でも やはり見た目で患者さんの状態を決めつける傾向があります。小生も そうではないと気付かせてくれてたのは、飛田さんとの出会いでした。本年も何卒 宜しくお願いします。