飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる180

京都府 飛田洋さん(74歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

■ハンサ・無責任/二行きめる個人の見解

《決めつける》 平成30年2月1日(月曜日)


 京都の三大祭りをご存知だろうか、初夏の葵祭、真夏の祇園
祭、秋の時代祭であるが観光化で全国に知られている。数百年
の歴史の祭もある。私の家から自転車で五分圏内にある五つの
祭行列を思い浮かべた。おそらく氏子との関係、集金能力による
もので伝統があっても、伝統に関係なく祭礼が寂しいものもある。

 伏見稲荷、城南宮、松尾大社、平野神社、ほんの一部だが行
列に遭遇した記憶はあるが神輿が有ったかどうかさだかではない。

どこの祭礼だか遭遇しても確認しなかったのは数多くある。

 

 恥かしい話だが、有名な祇園祭を鱧祭と言うらしい事を寝たきり
になりテレビで知るまで知らなかった。夏場はハモが旬だから魚屋
が薦めてたと思っていた。最も祇園まで車で五分だが地域が違う
と、しきたり、いわれなど関心ないのが現代でなかろうか?鬼の首
を取ったように京都市民全員の共有と決めつけないで欲しい。


 先日も朝の情報番組のあるコーナで京都ではと紹介され始めた
が知らない話ばかり、間違いないと思うが(府下)郡部と市内の風
習風土に大差があるのをご存じないか?構成した人の取材先の
説明が正しいとは限らない。職業、環境も千差万別。京都も広
いですぞ。

 有る番組で饅頭屋を(おまん屋さん)餅屋を(おもち屋さん)と京
都の人は言うと説明したが確かに私も(おまん)はわかるが理解出
来ない人も居るので屋号で読んでいる。取材対象が上流層では
私ら庶民には理解しにくい。昭和生れでなく平成っ子の時代。

 

そこで  《決めつけて 見てはいないか 何ごとも》 だってさ

■ ハンサ・無責任者二行きめるの《二行詞》


・モノ言えばクチビル寒し相撲取り しぶとく粘る記者の根性


・つかの間の姉さん女房おめでとう 何だかんだと過ごして来たね


・忖度はニュースとならず排除され 人の意識も薄れ消え去る


・悪さしに邪魔をしに来る馬鹿な奴 無視に限るとガンジーしてる


・ストレスの溜まるドラマに妻夢中 腹を立てるな筋書きだから


・無視されて戯れ言などと無視されて 俺は結構義務は果たした


・邪魔はして協力せぬのが世の中じゃ それがわからぬアンタは甘い


・ベルを聞き妻は駆けつけ子供等は 呼び出す前に顔を出すなり


・冷えている器具は溜まらぬ血圧が 上がる気がする此の季節


・口にして何もせぬなら言い出すな する気ないなら黙って喋れ


・聞かすなら俺の知らない事を言え 二番せんじの単なるウワサ


・ゆとりっ子寮歌軍歌は意味不明 死語の単語に成るほどかもな


・いつまでもあると思うな親と金 昔聞かされ今は云いたし


・呼び寄せりゃ口のモグモグ気になるな 俺の代りと食べる事なし

≪なーんてね≫

≪PEG三昧≫



緑も深い   山や森
静かな流れ  沢や川
優しい人の  ささやきも
何もないから 浮ばない
 一人ぼっちで  引き篭もりゃ
 こんな塩梅   なーんてね


菜の花春の   土筆摘み
打ち水夏の   蝉しぐれ
あざやか秋の  紅葉道
凍る冬空    襟立てる
 夜の夢まで   奪われりゃ
 足も手も出ぬ  なーんてね


初恋青春    落涙譜
人生結婚    大勝負
裏切離反    人無情
我慢辛抱    得意技
 波瀾万丈    味わえりゃ
 これが人生   なーんてね


『一』
PEGの食事は 重宝だ
家族が時間で  入れに来る
 私はTVに   PCと
 朝から夜まで  お友達
 退屈しのぎか  引き篭もり
 飽きもしないで 寝っ放し

『二』
腹が減ろうが  減るまいが
家族が時間で  入れに来る
 私はTVに   夢中でも
 時代の流れに  遅れがち
 反省後悔    あるけれど
 匙は投げない  諦めぬ

『三』
PEGの食事は 介護職
家族が時間で  入れに来る
 私はTVと   乍らして
 闘病誠に    先知れぬ
 人間死ぬまで  生きている
 迎え来るまで  世話かける


≪やはり未練≫

≪適当ての字≫


『一』
やっぱり未練  なのですね
あれから何かと あれから何かと
人の会話を   聞きかじる
 乏しい知識   埋めるのに
 考え混ぜて   ネタ探し
涙ぐましい   現状だ

『二』
やっぱり未練  なのですね
倒れて思うに  倒れて思うに
仕事一途で   来た昔
 貧乏くじを   掴んだが
 承知の介で   居たものだ
損と後悔    してぬから

『三』
やっぱり未練  なのですね
夢追い人で   夢追い人で
未だ作詞の   趣味の虫
 退屈しのぎ   ひまつぶし
 面倒掛けぬ   気遣いと
こんな具合で  明け暮れる


『一』
適当ての字の  適当に
見事気楽に   生きてます
 侭にならない  この身にて
 感謝感激    感じてる
  情けないなあ
  文句なんぞと  言いがかり

『二』
適当ての字の  性格に
嫌味一杯    釘をさす
 何も出来ない  この身には
 減らず口より  辛すぎる
  聞くに堪えない
  文句まじりの  八つ当たり

『三』
適当ての字の  関係で
文句ばかりと  文句言う
 何も云えない  この身から
 どんな言葉を  拾い出す
  もしも出来たら
  文句云えたら  うるさいぞ


主治医より一言

ハンサ・無責任/二行きめる個人の見解《決めつける》

《決めつけて 見てはいないか 何ごとも》を教訓に日々臨床に励んでいます(笑)。