飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる206

京都府 飛田洋さん(76歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

岡野先生へFAX送信のご挨拶 2020年4月1日(水曜日)

 

拝啓 菜の花、梅の花に負けまいと桜も咲き始めたようです。
ウイルスに負けじと花粉が飛び始める中、お忙しいのにタイミングが
悪いのに、ペグ交換ありがとうございました。
なのに そんな中、お待たせしてすみませんでした。
お蔭さまで、あっけなく済みました。
病院に行くので初めてマスクをして以来、病みつきになりました。
保湿してるのか、髭剃りの後の痒みで女房を呼ばなくなりました。
怪我の功名です。ありがとうございました。

 

話題を変えて
足元がふらついてるトランプは将軍様にすりよりはじめました。
世界の指導者は大変で、災難ですね。
ウイルスの時間潰しニュースに五輪の井戸端会議。食傷気味
内緒だけど、喜んでるのが年金財政。《令和版、姨捨山》だってさ
此れは失言、暴言なかったことに。

オリのない座敷牢より一筆啓上、ペグ通信原稿です。


いつもの通りに四月分の原稿五枚送信致しました。どうぞ宜しくお
願いします。

そこで《参加国 だけの五輪は どうかいな》
《予期しない 出費積み上げ どんだけ~》なーんてね
                   飛田 洋

■ ハンサ・無責任者の川柳風 《二行詞》


①・マスクせず 道路行き交う もの知らず
             みやげ貰うな 拾って来るな

②・なれて来て 人事異動か かなわんな
             無事に引き継ぎ 終ってくれよ

③・苦労して 選挙勝ち抜きゃ にんじんと
             おいしい話が 山と舞い込む

④・妻までが タンを吸引 すると言う
             不潔だったら 既に死んでる

⑤・すすぎせず 知らぬ顔して スルーする
             拘わるまいと 我慢のがの字

⑥・やりもせず 出来ないなんて しないだけ
             なさぬは人の なさぬ事なり

⑦・めしの種 尽きる事ない ワイドショー
             結果論での コメント目立つ

⑧・笛吹けど おどらぬ官僚 多いのに
             カネやタイコの 野次馬多し

⑨・仲良しが 騒ぎに来ると 言うけれど
             奴の気まぐれ 俺は呼ん出ぬ

⑩・一・二曲 お休みCD 聞きかけて
             聞くか聞かぬで眠り落ち込む

⑪・この国にゃ こんな便利な 言葉あり
             コロナウイルス 知らぬが仏

⑫・ウイルスを 下水に流して 雨よ降れ
             人の寄り合い 少しはにぶる

⑬・四月バカ 笑いとばして 済ますよな
             ゆとりユーモア 余裕が理想

≪ここと・旅≫

≪桜を見る会≫


『一』
サイクリングで ふるさとを
ふるさとを   紹介しよう
君の知らない  僕のふるさと
たんぼ道    あぜ道に
思い出が    つまってる
秘密の場所も  案内しよう

『二』
登り坂道    峠道
ふるさとを   紹介しよう
良さを知られぬ 僕のふるさと
通学路     遊び場と
忘れない    それぞれの
秘密の場所を  案内しよう

『三』
肩で息する   思い出の
ふるさとを   紹介しよう
以外知られぬ  僕のふるさと
きつい坂    つらい風
自転車で    懐かしい
秘密の場所へ  案内しよう


『一』
桜を・桜を   桜を見る会
なんと優雅で  日本風
普段入れぬ   皇居内
選ばれたなら  身の誇り
 子々孫々の   語り草
 思う国民    多かろう

『二』
桜を・桜を   桜を見る会
それにシンプル ストレート
春を祝う日   寿ぐ日
目的わすれて  たがえてる
 脇道それた   永田町
 政治色した   お家芸

『三』
桜を・桜を   桜を見る会
嘘の上塗り   噂呼ぶ
水がよどめば  腐り出し
誤り知って   治さない
 天罰くだる   会よりも
 へだてなく見る 日にしたら



≪ほったった≫

≪例えばなし≫


『一』
何をふいてる  はんかくさ
ホラでないんだ 夢なんだ
 花の東京    乗り込んで
 背伸びし過ぎと 教えられ
  ほったった   ほったった
  初恋なんて   ほったった

『二』
可愛らしさに  めんこさに
少し一緒に   暮したが
 住んでわかった 裏表
 熱が冷めたね  嫌になり
  ほったった   ほったった
  彼奴の事は   ほったった

『三』
やたら仕事の  虫なのが
思い及ばず   寝っぱなし
 理想希望は   消え失せて
 未練引きずる  人生を
  ほったった   ほったった
  空しい乍ら   ほったった


『一』
先に私が    死んだらば
 そんな設問   お生憎
  何もわからぬ  考えぬ
見込みなんかが 皆無でも
 好きな貴女と  暮せたし
  僕は幸せ    なんだろね

『二』
先に私が    死んだらば
 威しなんかは  糠に釘
  それに備えて  扱えよ
苦労ばかりを  させたまま
 先に次の世   辛過ぎる
  せめて長生き  しておくれ

『三』
先に私が    死んだらば
 なんて不安を  煽るけど
  俺が死にたい  疲れたよ
知らず知らずに 安楽死
 させる施設を  聞いたけど
  移り住もうか  明日でも


主治医より一言

いよいよ、京阪神も1~2カ月で東京のようになってくるでしょうね。大学病院でも同じマスクを1週間も使っているぐらい現場ではマスク、消毒液等が不足しています。当院でも1月に注文したマスクがまだ1枚も届いていません。本来の地域医療が今まで通り、これからも維持できなくなったら終わりです。業者に尋ねると政府がすべて買い上げているとの事。一体何処に配っているので しょうね。口々、診察しながら情けなく腹を立てています。お互いに健康に留意し、この苦難を乗り越えましょうね。(岡野拝)

  • 桜
撮影者:岡野医院 院長 岡野均先生