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なにくそ!俺はここにいる 26
                         京都府 飛田洋さん(61歳)

 



黙って喋れ
(「逢わずに愛して」の曲で)
丁稚暮らし
(「一本どっこの歌」の曲で)
『一』
文句あっても   黙って喋れ
他人の意見は  聞いておけ
  聞けば  聞けば  なにかが
  そこで  そこで  増すのさ
ああ会議中だ
雑談やめよう   黙って喋れ
『二』
ガイド中なら   黙って喋れ
私語は控えて   聞いておれ
  知らぬ  知らぬ  なにかを

  そっと  そっと  つかめる

ああ旅の中途
説明聞こうよ   黙って喋れ
『三』
望みあるなら   黙って喋れ
腹におさめろ   眼でかたれ
  つばは  つばは  飲み込め
  うわさ  うわさ  ひろがる
ああ口は災い
信用生もうよ   黙って喋れ
『一』
子守しながら   地名をおぼえ
丁稚暮らしに   無駄はない
  熱いうどんを   のんびちろ
  ほおばる程の   ひま無くて
それでようやく   あきんどや
『二』 
悔しかったら    歯を出し笑え
口をあけたら    気も晴れる
  への字口では   気が滅入り
  来てたお客も    帰り出す
笑顔千両が     あきんどや
『三』
こまい金でも    一円二円
生きた世間に    変えられる
  流す汗だけ     涙だけ
  稼ぎ芽を出す    花ひらく
怖さ知るのも    あきんどや


夏を乗り切れがんばろう
もしも元気になれたなら
五輪の季節だ   メダルへと
アテネも熱く    燃えている
夏を乗り切れ    がんばろう
  応援するのも   つかれるぞ
  夜更し夏バテ   呼んでいる
   
都会の舗装は    むせかえる
地道がとても     なつかしく
夏を乗り切れ     やりすごせ
  冷房ばかりが    ハバきかせ
  夜風は窓から    とおざかる
    
アルプス名物    勝ち割りで
首すじ冷やし    日に焼けて
夏を乗り切れ    ぶっとばせ
  暑いと叫んで    いるけれど
  暑さが遠くに     去るのかな
もしも元気に   なれたなら
  何をいったい    しようかな
  何処へ遊びに   行こうかな
希望ばかりは   あるけれど
そんな奇跡は   おこらない
   
もしも元気に   なれたなら
  断てぬ煙草は    断ったけど
  酒はさっさと     さけたけど
ことば遊びは   やめにして
生きた時間を   持ちたいな
    
もしも元気に   なれたなら
  情け知らずは    さておいて
  受けた恩義を    かえしたい
そんな夢でも   見てないと

夜明待つ気に   なれないよ

五千編だよ
知識不足と    言いながら
五千編だよ    もうすぐだ
  千を頼りに     生きてたが
  夢も希望も     ないわりに
    今だ続けて     書いている
   
言葉遊びと    言いながら
五千編だよ    やがてだよ
  記憶頼りの     ひまつぶし
  妻よ息子よ     ありがとう
    皆いるから     書けそうだ
    
時代錯誤と    言いながら
五千編だよ    ひとくぎり
  教訓演歌を     かわきりに
  社会風刺の     時事ネタと
    資料不足で    書いている

  * 皆=みんな

 

 

 

主治医より一言(五千編だよ)
 五千編はすごいですね。私は、最近は手紙も書いた事がありません。見習わなくては!!