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なにくそ!俺はここにいる39
なにくそ!俺はここにいる39
京都府
飛田洋さん
(62歳)
人間だから
(『一本刀土俵入り』の替え歌)
プリンの柄
(『夕日の丘』の替え歌)
『一』
辛い寝たきり 地獄を覗き
人のみにくい 心を知った
嫌と言うほど 教えて貰い、
ここは我慢で
ここは我慢で 見ているさ。
『二』
一度死んでる 命であるが
希望持てない 体はいらぬ
臓器カードも 空しい夢か、
法はなんとか
法をなんとか したいもの。
『三』
今日も平和に 一日過ぎた
恩義知らずは 情も知らぬ
言葉かぎりの 人間だから、
許せる事で 生きている。
『一』
プリンの柄の 抱きまくら
一つしかない 抱きまくら、
手作りなのさ オリジナル
二つとないよ いいだろう。
『二』
ピンクの色は 派手でない
元気とやる気 くれるのさ、
大きさかたさ フィットし
僕にはこれが ピッタンコ。
『三』
お洒落な赤い パイピング
ここが隠れた ハイセンス
TVのお守り つかれたら
楽しく絵でも 見ているさ。
『四』
娘も知らない うらわざは
顔をかくにも ピッタシさ、
動けぬままの 寝たきりを
癒してくれて いるんだよ。
死語ザンス
(『王将』の替え歌)
ま坂に挑め
『一』
苦労くの字と 我慢のがの字
何処に忘れた 残して来たか、
大正生まれに 昭和のそだち
死語の多くに 未練がつのる。
『ニ』
感謝かの字に お陰のおの字
何処に隠れた 黙って消えた、
大正ロマンの 昭和のポエム
死語に想いが 慕情と変わる。
『三』
羞恥しの字に 上下のじの字
誰も知ってた その坂越えた、
大正たしなみ 昭和のしつけ
死語が時代の 流れをさとす。
『四』
恩義おの字と 礼儀のれの字
そっと磨いた 誇りも失せた
大正まえだれ 昭和のせびろ
死語に道義に 雇用も変わる
予期せぬ事が 起きてから
ジタバタ慌て どないする、
上りゃ下りも あるもので
そこで真価が はかられる
泣くな笑って ま坂に挑め。
油断をするな スキあらば
ドタバタ焦り 呼んでいる、
普段わきまえ 暮らすなら
なにも恐れる ことはなく
泣くな笑って ま坂に挑め。
こころの傷が 泣くような
あわれな甘え 捨て切ろう、
蜘蛛の糸より たよりない
人に欠けてる 義理は捨て
泣くな笑って ま坂に挑め。
恋人きぶん
(『銀座の恋の物語』の替え歌)
『一』
マ まだまだ未熟で 恋人きぶん
ツ 伝い歩きの 新婚ですが、
ウ 腕には子宝 恵まれて
ラ 楽ではないけど しあわせよ
ア 貴方が好きで 愛しているわ
ヤ 山や海より 大きく深く
コ 心でいつも 見つめたい。
『二』
マ まじめな態度と 姿勢の裏に
ツ 辛さこらえる 寂しさ見たの、
ウ 運も不運も 二人のせいよ
ラ ラブを感じた あの日のままで
ア 貴方が好きで 愛しているわ
ヤ 山や海より 大きく深く
コ 心でいつも 見つめたい。
『三』
マ 前には嵐も 吹雪も待つが
ツ 連れて行ってね 付いて行く、
ウ 牛の歩みで 私は良いの
ラ 落落しなけりゃ それでも良いの、
ア 貴方が好きで 愛しているわ
ヤ 山や海より 大きく深く
コ 心でいつも 見つめたい。
主治医より一言
西口先生の「いろうのい・ろ・は」もすばらしかったですが、これもすごいですね。