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なにくそ!俺はここにいる53


京都府 飛田洋さん(63歳)

正しく歩け
(『母恋吹雪』の替え歌もどき)

金食いムシ
(『かんにん袋』の替え歌もどき)

『一』

何もないよで 何かとあって

それが世間さ 世の中なのさ

何もなければ 平和だろうが

何かあるから ああ刺激ある


『二』

親に敷かれた レールを歩き

楽をするのも 筋書きなのさ

親を無視して 自由を得れば

貴方しだいで ああ歩けるさ


『三』

道を行くのは 勝手だけれど

泣くも笑うも 明日も知れぬ

それが正しく 間違いなのか

誰もわからず ああ運しだい


『四』

縁と言うのは 不思議な物さ

見えぬ糸だが 二人をつなぐ

弱みつけ込み 離婚をせまり

惚れた相手が ああ悪かった

『一』

おなじ病気と 言うけれど

金食いムシで ない暮らし

言葉吐かずに 寝てるだけ

生きる値打も ないけれど


『二』

おなじ老後を 生きながら

金食いムシで ないひとり

欲もなければ 見栄もない

生きる値打も ないながら


『三』

おなじ時代と 言っていて

金食いムシは 避けていた

背負う荷物は ちがうから

生きる値打を 知っていて


『四』

おなじ血筋と 言うだけで

金食いムシで なかったな

神がさばきを くれるなら

生きる値打に なるだけで

知らぬが仏
(『柔道一代』の替え歌もどき)

自分まかせ
(『浮世まかせ』の替え歌もどき)

『一』

愚痴に文句に 自慢に批判

人はいろいろ いるけれど

何と言うても 知らぬが仏

触わらぬ神に たたりなし


『ニ』

殴る蹴飛ばす 暴れる騒ぐ

人はさまざま ドジもいる

泣く子地頭も 知らぬが仏

歳はバカでも 老いていく


『三』

策士に偽善家 色気と美食

人もうろうろ してござる

誘い乗らない 知らぬが仏

同じムジナに ならぬなら


『四』

ミサイル結構 地震も結構

世間いろいろ テロもある

備えきれずに 知らぬが仏

地獄知らぬし 生きられる

『一』

若さあるなら やる気出せ

汗にまみれて 立ち向かえ

楽なことなど ないものと

自分まかせで 見せてやれ


『二』

見真似猿真似 それで良し

プロも最初は どしろうと

盗むことから 身につけて

自分まかせで つかみとれ


『三』

工夫くわえて パクリから

天下晴れての オリジナル

描き出すのさ つくりだせ

自分まかせの 芽を出そう


『四』

人がいようが おるまいが

嘘はいけない みにくいぞ

見えぬ神なら いるはずだ

自分まかせで 暮らすのだ

心がないぞ
(『妻恋道中』の替え歌もどき)

どちらとる
(『沓掛時次郎』の替え歌もどき)

『一』

強いだけなら 感心しない

弱いところに 目を向けろ

そうだ大事な 心がないぞ

強いばかりが 能じゃない


『ニ』

早くなったよ 戦後の日本

旅はのどかが 良いものさ

籠と言わぬが 心がないぞ

早いばかりで 良いものか


『三』

旨いはずだよ 老舗の料理

素材えらんで 生かしてる

グルメ音痴は 心がないぞ

旨いことより 見栄でくる


『四』

金だ銭じゃの 商いだけど

人のしあわせ 得られるか

儲けこだわり 心がないぞ

金はこの世で サヨナラさ

『一』

意地と頑固は 根気が違う

同じようでも まどうなよ

悔いず悩まず 考えすぎず

気楽気ままに 執着捨てて

元をわすれず 生きて行け


『ニ』

けちと始末は 基本が違う

生かす殺すの 差はあるぞ

生かす貴方は 奇麗に払え

殺すアンタは 渋って払え

死ねば無用の ものなのに


『三』

投資と投機は 動機が違う

投資にゃ希望 明日があり

投機にリスク 危険な臭い

株もバクチも 五十歩百歩

蟻かコオロギ どちらかな 


『四』

好きと好意は 節度が違う

遠慮しながら えがいてる

生まれ育ちや 家柄などを

口にするなよ 平成なのに

惚れた同士で 好き合えば


主治医より一言
 
《こころがないぞ》全く同感です。今ほど、心の通った医療が求められている時代はないのではないかと痛感しています。


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