『一』

痛いよ疼くよ　痺れる痒い

寝汗で眠れぬ　食まで細い

随分たつけど　弱音は皆無

あの人は長く　長く向合う

でも治らない

『二』

悲しい寂しい　切なく辛い

訪ねる友逝き　孤独に向う

かれこれ八年　家庭で介護

あの人は長く　長く向合う

でも治らない

『三』

空しい悔しい　苦しい遠い

夢と希望にゃ　中途で挫折

可能を求めて　現実見据え

あの人は長く　長く向合う

でも治らない

『一』

運は大事だ　心にえがけ

運と遊ぶな　気を抜くな

運を嘆くな　引きずるな

運は拓ける　いつの日か

ああ

運は貴方を　待っている

『二』

運は運だが　力をくれる

運は運だと　手を抜くな

運を嘆くな　おびえるな

運に挑んで　行くことで

ああ

運は明日を　呼んで来る

『三』

運は努力と　苦労で歩む

運に弱気は　いらないよ

運を嘆くな　おそれるな

運は一度は　変わるもの

ああ

運は希望に　向かってる

『一』

猿にも劣る　ろくでなし

豚も顔負け　ごくつぶし

人の好意も　わからずに

人の善意に

人の善意に　つけあがる

『ニ』

猿にも劣る　義理知らず

犬も尻込む　恥じ知らず

親の甘さに　のぼせたか

親の身贔屓

親の身贔屓　わざとなる

『三』

猿にも劣る　アホらしさ

猫が引掻く　バカらしさ

金で資格を　手にしたら

金に縛られ

金に縛られ　いてるとか

『一』

笑って見過せ　他人の落度

それが大人の　ゆとりだぞ

粗をほじくり　問題さがし

うしろ指など　さされるな

『二』

厳しく見直せ　自分の落度

それが大人の　たしなみさ

上に立つほど　頭を下げて

悪いうわさを　呼び込むな

『三』

明日は自分か　他人の落度

そこで大人は　ふりかえる

山が高けりゃ　苦労も多い

登り切るのは　これからだ

『一』

愛しているよ　あのさあちゃん

今も変わらず　好のさきなのさ

流れる月日は　矢のさのごとく

年金手にする　日のさがちかい

『ニ』

金のわらじの　あのさあちゃん

好いた同士の　おのさ手がらさ

離婚が流行で　ブのさームとか

世間に疎くて　良のさかったね

『三』

白髪出だした　あのさあちゃん

腹は出てない　見のさられるよ

化粧の時間は　なのさかったが

その分お肌に　張のさりがある

『四』

二世ちかった　あのさあちゃん

あの世次の世　果のさてるまで

眠れぬ夜には　ふのさりかえる

二人が歩んだ　日のさのことを

『一』

不良

不良もどきの　突っ張りで

煙草吹かして　なにがいい

まさか十四や　十五の歳で

親は

親は許しちゃ　いないだろ

『ニ』

法に

法に触れなく　なっただけ

火事の危険は　つきまとう

恋に目覚めた　青春なのに

息は

息はにおうし　バテが来る

『三』

歳をとるほど　へると言う

癌になるとか　むせるとか

部屋に居辛く　野外は孤独

害に

害になるだけ　利にならぬ