『一』
なさない事は なさぬのだ
出来ない事は 出来ぬのだ
文句と小言は 寝たきりに
豆腐にクギさ ヌカにクギ
花は咲かない 芽は出さぬ
『ニ』
こころが痛む 愚痴を聞き
ことばは胸に あふれてる
希望と未来は 寝たきりに
のれんに風さ ききめない
花は咲かない 芽は出さぬ
『三』
留守番だけが 十八番とは
落ち目の到り なさけなや
食気と色気は 寝たきりの
俺ならパスさ 知らないね
花は咲かない 芽は出さぬ
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『一』
仕事と家事の 明け暮れで
時代おくれに させていた
貴女を古いと 言うけれど
貴女は貴女で 良いのだよ
わたしが悪い
わたしが悪い なにもかも
『二』
歳より地味な みだしなみ
流行おくれが 身についた
貴女の笑顔に 似合うから
貴女は貴女を 見せている
わたしは愛す
わたしは愛す いつまでも
『三』
育児と家事に しばられて
家のとりこに させていた
貴女の理解で やれたのに
貴女は貴女を 押さえてた
わたしが悪い
わたしが悪い なにもかも
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