『一』
密にむらがる 魂胆知らず
世間知らずが 世をわたる
悪いずるいが 色々いてて
黄色ばかりで いてられぬ
『二』
深い井戸から 大海出れば
世間知らずは なんと見る
苦労知らずの 三代さんは
青いままでは いられない
『三』
落ちて場末で 人情見たし
世間知らずが 不義理知る
胸に口惜しい 裏切り打算
赤い血も出た 愚痴も出た
『四』
暖簾降ろして 出直す覚悟
世間知らずは 過去のこと
祖父の流れは 健在なのと
黒くなるまで やりだした
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『一』
義理の見舞を こばわぬが
とくに望まぬ 見たくない
いくら病気と 言ったって
俺のペースで 人生行くさ
甘く読むなよ なめるなよ
『二』
義理で土産は ガキにしろ
打算まじりは 見たくない
顔を合わせて とぼけるが
痴呆来るのは 貴方が早い
軽く見るなよ なめるなよ
『三』
地味で素朴が 好きだから
華美と虚栄は 見たくない
今はどうにも ならないが
スズメ百まで 踊りを踊る
安く取るなよ なめるなよ
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