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なにくそ!俺はここにいる89

京都府 飛田洋さん(66歳)

自分は自分

時間は大事


『一』
心配するなよ  気にするな
我慢するのは  なれている
 苦労かけてる  この身では
 余計な気遣い  いらないさ
自分は自分を
自分は自分を  知っている

『二』
心配いらんよ  気にするな
別に取り分け  変わらんよ
 怠け切ってる  この身では
 角度変えれば  リハビリー
自分は自分を
自分は自分を  みつめてる

『三』
心配なさるな  気にするな
痛くござらぬ  かゆくない
 不足聞いてる  その愚痴で
 遠慮なんかは  しておらぬ
自分は自分を
自分は自分を  ためしてる


『一』
明日するよと  言うけれど
夜半に風吹く  こともあり
時間は大事に  するものだ
 気づいた時に  済ませれば
 仕事たまらぬ  下手売らぬ

『二』
後にするよと  気を抜けば
追加押し寄せ  あせるから
時間は大事に  するものだ
 夢見る季節は  うたかたで
 後で出るのは  愚痴ばかり

『三』
今にやるよと  言うだけで
はたを困らせ  あわてさす
時間は大事に  するものだ
 時間と若さは  駆け抜ける
 金で買えない  ものなのさ


今でも青春

長谷川町子


『一』
皮肉まじりの  コメントは
まんねん床の  ひとりごと
 病の所為だと  逃げながら
 チラリ本音を  のぞかせる
 こんな俺には
 これでも青春  今でも青春

『二』
何やかんやの  明け暮れは
寝たきり様で  あればこそ
 病はなれてる  気がするが
 ズバリ本音は  似合わない
 未練引きずり
 これでも青春  今でも青春

『三』
見込ないまま  世話受けて
幸せそれなり  かみしめる
 病で持ててる  ひとときは
 ホロリ優しさ  あふれてて
 こんな俺には
 これでも青春  今でも青春


『一』
長谷川町子が  描いていた
意地悪婆さん  おもいだし
僕ののぞみを  書いている
 まんねん床で  えがくのは
 かなわぬ夢と  あこがれか
 世の中冷たく  なって来た

『二』
長谷川町子が  描いていた
意地悪婆さん  真似ながら
ボクも意地悪  しようかな
 吹き出す様な  いたずらで
 笑いを呼んで  見せたいな
 世の中余裕が  欠けて来た

『三』
長谷川町子が  描いていた
意地悪婆さん  成り切って
気楽気ままに  生きたいな
 孤独に過ごし  ふれあいに
 温もりあって  なごませる
 世の中丸みが  欲しいもの


酒とタバコとラーメンと

 


『一』
多分こいつの  せいだろう
嫌な暮らしの  寝たきりは
 癖になるほど  惚れさせて
 思わないでは  いられない
酒とタバコと  ラーメンと
酒とタバコと  ラーメンと

『二』
女房気取りで  つきまとい
いつも右手を  ふさいでた
 意志の弱さが  泣かすけど
 あとの祭りの  口惜しさは
酒とタバコと  ラーメンと
酒とタバコと  ラーメンと

『三』
罰を食らって  あの日から
縁とゆかりは  さようなら
 まさに悪女の  ふかなさけ
 程を知らさず  たらし込む
酒とタバコと  ラーメンと
酒とタバコと  ラーメンと


主治医より一言

 今年は、新型インフルエンザワクチン接種から肺炎球菌ワクチン接種と、ワクチン接種が続いて大変でしたね。おかげで年内にすべての接種が終わり、ほっとしています。

 来年は、すべての人にとって良い年であることを祈っています。