患者と医療者のための情報誌「PDN通信」第50号のご案内
PDN通信第50号 編集後記 PDN理事長 鈴木 裕
PDNが設立されて14年が経過しました。その間にPEGは、驚くほど奇異な状況に晒されました。「とても患者さんに優しい医療なのでできるだけ普及させるべきだ」「手技の欠点を克服した器材を開発すべきだ」「地域が患者さんを支える医療が必要だ」「高齢者を長く生かしてしまう胃ろうは罪悪だ」など、胃ろうの評価は時代とともに大きく変貌を遂げました。
私は、昨今の胃ろうに関する適応の議論や診療報酬の改定の問題は、日本の胃ろうのあり方を問う絶好のチャンスと思います。胃ろうは何のために造るのかと問われれば、迷いなく患者さんやご家族の負担を軽減して苦しみを少しでも和らげることです。ですから、もし胃ろうが患者さんの苦痛を和らげていないのであるならば、胃ろうの存在意義は薄いのです。
今回、特集で日本静脈経腸栄養学会の理事長の東口髙志先生との対談を行ないました。彼は日本に栄養サポートチームを導入し、チームで行なう医療の重要性を知らしめました。また、彼は、患者さんの視点と日本という国の視点という2つの立場を持った数少ない医師の1人です。これから10年、20年先の日本の医療のあるべき姿が薄っすらですが見えました。
PDNの理念はぶれません。患者さんやご家族を孤立させない。その思想をPDN通信は追い求めます。
(2015年2月27日発行)
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※現在公開中のPDN通信は、創刊号~第10号まで。順次追加していく予定です。
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