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なにくそ!俺はここにいる 102

京都府 飛田洋さん(67歳)

急に笑って

他人まかせ


『一』
喜怒哀楽が   目立つのは
後遺症だと   おもうのさ
 涙ぐむより   泣いている
  俺は自分が   おかしくて
急に笑って
急に笑って   しまうのさ

『二』
喜怒哀楽は   かみさんが
後遺症だと   決めつけた
 意思の伝達   はかどらず
  俺は自分に   いらついて
急に怒って
急に怒って   いるのだよ

『三』
喜怒哀楽に   みんなして
後遺症だと   バカにする
 壺に入った   おかしさも
  俺が自分に   もどれたら
急に哀しく
急に哀しく   なるのだよ


『一』
他人まかせは  良くないが
頼り切らずに  おられない
 動けないんだ  口惜しいさ
扶養家族じゃ  つまらぬぞ
機関車みたい  行きたいよ

『二』
他人まかせは  良くないぞ
出来ぬ立場の  真似するな
 自分でやれば  気も済むさ
腹も立たぬし  いらつかぬ
頑張る価値に  たどり着く

『三』
他人まかせと  おさらばさ
過去の記憶は  消えて行く
 気づいた時が  はじまりだ
大黒ばしらの  自負ならば
機関車みたい  行きたいね


ぶさいくん

隠れ不眠症


『一』
ぶさいくん
誰が始めに   言ったのか
僕は近ごろ   そうらしい
ズバリ鏡を   見ないから
顔の変化は   気にせぬが
のび放題は   絵にならぬ

『二』
ぶさいくん
仕事一途に   くらべたら
僕は確かに   そうみたい
男たるもの   寝たきりを
何を手柄に   しているか
嘆いて情け   呼び込むな

『三』
ぶさいくん
鸚鵡返しで   返事すりゃ
皆の疲れが   減るようだ
笑い声から   なんとなく
苦い明日が   逃げそうで
頑固な親父   はやらぬぞ

★ 鸚鵡~おうむ


『一』
眠る時間に   眠れずに
眠る努力を   続けてる
 瞼を閉じて
 頭も休めて   挑むけど
  動き乏しい   毎日にゃ
  闇の中でも   苦心する

『二』
不眠症だと   自覚せず
後遺症だと   教えられ
 羊をかぞえ
 心も休めて   臨むけど
  常に怠けた   暮しでは
  思い通りに   夜は来ぬ

『三』
眠る苦労を   味わって
徹夜仕事を   懐かしむ
 天井見つめ
 節穴覚えて   明日へと
  時間進まぬ   音消して
  遠く寺から   鐘が鳴る


知らぬが仏でいる気だね

予定は未定と言うけれど


『一』
目をそらして
顔を見ないと   言うことは
 知らぬが仏で   いる気だね
そんな生き方  いやだけど
いろいろ世間  見わたせば
 四角四面じゃ  無理らしい

『二』
目をそむけて
意識なさげな  ふるまいで
 知らぬが仏が  十八番だね
こんなやり方  好かないが
ハムラビ法の  真似で行き
 同じ気持ちに  させますか

『三』
目を閉じさせ
眠りむさぼる  ふりをして
 知らぬが仏の  とぼけかね
そんな逃げ方  知りながら
許してしまう  ゆとりこそ
 辛いこの世の  あきらめさ


『一』
予定は未定と
予定は未定と  言うけれど
 そんな勝手に  いじくるな
若いころなら  いざ知らず
悩み増やすな  老いぼれに
 聞いて段取り  つけている

『二』
予定は未定と
予定は未定と  言うけれど
 そんな都合で   変えるなよ
お前さんなら  いざ知らず
舵は切れない  老いぼれは
 聞いた時から  はじめてる

『三』
予定は未定と
予定は未定と  言うけれど
 決定みたいに  言い出すな
若くないから  あわてには
先がないのさ  老いぼれて
 番がそのうち  やって来る

★ 舵~かじ

主治医より一言

<<他人まかせ>> <<予定は未定と言うけれど>>

何かしなければと思いながら、忙しい、忙しいと他人まかせで、予定をたてていなかったら、あっと云う間に時間が過ぎてしまいますね。今年こそはPDNセミナーがんばるぞ!?