なにくそ!俺はここにいる 119

京都府 飛田洋さん(69歳)

犬も歩けば

だから大事


『一』
とどまらず
 一歩踏出せ   歩き出せ
 犬も歩けば   棒に当る
投げてこそ
 川面乱れる   騒ぎ出す
 動き始めて   変化する

『二』
かみくだき
 手取足取り   何度でも
 猿は教えて   芸をする
しくじりは
 働きあれば   当たり前
 叱る事より   励ましだ

『三』
あせらずに
 明日に向え   努力しろ
 牛の歩みで   結果出せ
なにげない
 重い荷物は   辛いけど
 君は忍んで   道を行け

★ 川面~かわも


『一』
人情義理と   権利と義務の
色々異論が   各々あろう
知らぬが仏で  逃げるより
日本の文化   風習に
従がう事を   学ぶのが
だから大事と  思うのさ

『二』
病死に事故死  他殺に自殺
当分当方    見込みない
生きてるだけの 命なら
尊ぶ事も    ないのだが
粗末に出来ぬ  代物だ
だから大事に  扱おう

『三』
短歌に俳句   邦楽歌舞伎
趣味は寿命と  コラボする
お役に立てぬ  立場から
独りが好きに  なりそうで
眠れぬ夜の   物思い
だから大事と  更けて行く

★ 各々~おのおの

★ 代物~しろもの


温度計の唄

ひきこもり


『一』
女房の顔を   見るよりか
何度も見てる  温度計
 節電願い   聞いてると
 室温とても   気になるよ
朝の冷気を   呼び込んで
午後に備える  俺なのさ

『二』
外気にふれる  人よりも
信じているさ  温度計
 節電などに   従がわず
 節約してる   へそまがり
毎度ぶれない  表示こそ
頼りたくなる  道しるべ

『三』
愛していると  聞くよりも
確めてたね   温度計
 就寝までの   数時間
 夜風を友に   遊ぼうか
蚊帳と蚊取りの 思い出が
やけに恋しく  懐かしい


『一』
天涯孤独じゃ  ないけれど
気分を味わい  生きてます
女房が忘れず  欠かさずに
パソコン準備  済ませたら
 作詞もどきに  ひきこもり
 記憶にすがり  ひきこもり

『二』
晴耕雨読じゃ  ないけれど
寒暖気にせず  マイペース
女房が時たま  のぞくけど
パソコン確め  引き上げる
 音を立てない  ひきこもり
 ひねもす独り  ひきこもり

『三』
悠々自適じゃ  ないけれど
意外と調子は  良いのだよ
女房と会話は  出来ぬけど
パソコン便り  することも
 俺は死ぬまで  ひきこもり
 流れのままの  ひきこもり


デパ地下散歩したらええ

 


『一』
ストレス発散  するんやと
デパ地下散歩  したがるが
機会こさえて  したらええ
お洒落婆あも  ええもんや
お金あるなら  たんと買い
留守番なれて  いるさかい

『二』
口実なんかを  言わんかて
デパ地下散歩  したらええ
ほいで元気に  なっといで
気兼ね婆あの  真似しなや
土産ないのも  ばちどすか
留守番だけは  やらされて

『三』
母娘で買い物  絵になるな
デパ地下散歩  したらええ
時間あわせて  行きなはれ
ナウイ婆あに  なりなはれ
たまの憩いや  気にしなや
留守番だけや  出来るのは



主治医より一言

同感です! 消費税の値上げの影に社会保障制度は置き去りになりましたね。残念です!